今回はお報せです。
私も執筆者のひとりとして参加した
『日刊コンピ 奇跡の法』が2月25日に発売となります。
内容充実テンコ盛りの一冊。
ぜひご一読を。
『日刊コンピ 奇跡の法』
編・「競馬最強の法則」日刊コンピ研究チーム KKベストセラーズ刊
定価2000円(税込) 2月25日発売
2010年、日刊コンピ馬券術の最先端傑作集!
コンピ最強の使徒が大同団結!
●最終レースの逆転指数ハイパーZ●連対率100%コンピとは!?●女流名人“コンピのサユリ”のボーダー作戦●浅田真人・1位90馬の鉄板度、秒殺チェック●永井透・コンピ5、騎手5の大穴法則●矢原直之・万流拳がポジションギャップの秘孔を打つ!●【袋とじ】ハイパー2010「7位56の3連単10万馬券フルコース」&秘蔵データ直通アドレス付き他
過去10回で地方馬の優勝は馬インフルエンザの影響でJRA馬すべてが出走を取り消した07年のみ。今回から距離が300M短縮されるとはいえ底力勝負となりやすいダート長距離戦のため実績上位馬を素直に信頼するのが筋でしょう。
今回の出走メンバーのなかで実績的に抜けているのがアロンダイト、スマートファルコン、フリオーソの3頭。このなかでは左周りに良績集中のアロンダイトは評価割引が必要。となれば、やはり人気でもスマートファルコン、フリオーソの2頭を重視するのが正解。焦点はどちらを上位に取るか、でしょう。
スマートファルコンの前走敗退は調子云々もあったかもしれませんが、マイル前後のスピード競馬でこそ本領発揮のこの馬にとってタフな盛岡ダ2000という舞台が最適ではなかったともいえます。今回の舞台となる盛岡ダ2000も1周1600M、砂質も重めという地方競馬場としてはタフなコース。この競馬場での2000という距離は同馬にとって決して楽ではないはず。相手関係から大きく崩れる可能性は低いかもしれませんが、アタマ鉄板とはいいにくいのが正直なところです。
フリオーソは輸送がひとつの関門になりそうですが、ダ2100の川崎記念でカネヒキリに半馬身差まで迫った内容を考えると、距離適性という意味ではスマートファルコンより上という見立ても可能。今回はフリオーソの単、そしてスマートファルコンへの馬単、3着に夏馬サカラート、距離適性あるマイネルアワグラス、実績上位アロンダイト、道営出身のトップサバトンの4頭を加えた3連単推奨です。アドマイヤスバルは小周りのダ1700戦ならともかくタフなこのコースでの2000M戦はややキツイと見て評価を下げたいと思います。
◎フリオーソ
○スマートファルコン
△サカラート
△トップサバトン
△アロンダイト
△マイネルアワグラス
レースの焦点は牝馬限定交流重賞の常連ともいえる4歳以上馬に対し、3歳のラヴェリータがどこまで戦えるか。この一点に尽きるでしょう。
ラヴェリータの能力を測るひとつのモノサシとなるのが、前々走「昇竜S」の勝ちタイム。このレースでの1.43.6は3回中京の同距離で行われたレースのなかで最速。ちなみに同開催の古馬1600万条件戦「白川郷S」の勝ちタイムが1.43.9でした。ラヴェリータは前々走の時点ですでに古馬1600万条件を凌駕する走りを見せていたわけで、今回重賞とはいえ牝馬相手なら互角以上の評価が必要でしょう。初の古馬相手のレースということで人気がさほど沸騰しないのであれば、今回こそがこの馬の最大のお買い得のチャンスといえるかもしれません。
相手には例年通り夏場に調子を上げてきたメイショウバトラーははずせないところですが、ヤマトマリオンも前走敗退で人気を下げてくるようならおもしろい存在に。ヤマトマリオンは前走の行きっぷりがいまひとつだったのは休養明けだけでなくスタートしてから最初のコーナーまでの直線距離の短い船橋が合わなかったという印象も。今回は最初のコーナーまでの距離が約500Mとたっぷりある川崎だけに、うまく前に取りつくことができれば変わり身の期待十分。
他では連対までの期待を抱かせてくれるような存在は見当たらず、3連系馬券のヒモ候補として、川崎巧者シスターエレキング、距離実績こそないものの地方の小周りならスピード能力を評価したいクィーンオブキネマ、地方移籍2戦目で変わり身期待のベルモントプロテアをオサエに。
◎ラヴェリータ
○ヤマトマリオン
▲メイショウバトラー
△シスターエレキング
△クィーンオブキネマ
△ベルモントプロテア
3歳馬のダート戦線の頂上決戦ともいえる大一番。過去10回でJRA勢7勝、地方勢3勝。JRA勢が優勢という図式です。
今年も結論からいえば、JRA勢の優位は揺るがず。南関東の「東京ダービー」がやや重で2.06.7と平凡であること、他地区からの参戦馬にもこれといった大物が見当たらないことなどを考慮すれば、JRA勢の上位独占までありそうなムードです。
馬券的な焦点はJRA勢の順位付け。この一点でしょう。人気を集めそうなスーニは近走を振り返ると2歳時にあった他馬とのアドバンテージがほとんどなくなりつつある印象。「兵庫CS」優勝で注目を集めそうなゴールデンチケットもそのレースでは武豊の好騎乗に負うところが大きく、ここで単まで期待するのは荷が重い感も。「ユニコーンS」圧勝のシルクメビウスも折り合いに難点があり距離延長は決して有利とはいえず。
となれば、やや格下と見られて人気的には4番目あたりに落ち着きそうなワンダーアキュートにもチャンスがあるのでは。この馬はご存じのようにワンダースピードの半弟にあたり、ハデさこそないものの兄譲りのしぶとさが身上。前走の勝ちタイムも同日の古馬1000万条件戦のそれとほぼ互角。同世代相手なら重賞でも十分通用のパフォーマンスを示したといえます。ここは単まで期待。
この他では一気の距離延長となるテスタマッタよりも、前走はシルクメビウスに完敗ながら距離延長がプラスに作用しそうなグロリアスノアに要注目。鞍上配置からJRA勢のなかでも注目度は低そうですが馬券的には最もおもしろい存在といえそうです。
◎ワンダーアキュート
○グロリアスノア
△シルクメビウス
△ゴールデンチケット
△スーニ
上半期のダート戦線の総決算ともいうべき帝王賞。最近10年ではJRA勢と地方勢が5勝ずつ星を分け合う形となっており、人気はJRA勢でも地方勢がホームの利を活かして健闘という図式となっています。
今回の出走メンバーのなかではヴァーミリアンが実績上位といえますが、フェブラリーS以来の実戦となる点や4~9月の暑い時期にレースをあまり使っていない(成績は[0-0-0-4])点などが気がかり。能力差でそれらを補ってしまう可能性もありますが、今回に限っては実績上位=鉄板視はリスキーかもしれません。同厩のアロンダイトも前走2着は得意の左周りの恩恵という可能性も否定しきれず、右周りで大きく狙うのはどうか。
そこで中心視したいのは、前年の覇者フリオーソ。遠征を苦手とするため実際の能力よりも低く見られがちですが、ホームなら今年の川崎記念でカネヒキリと半馬身差のレースを見せたように、JRAのトップクラスと互角に対峙できる実力馬。加えて今回は同厩のアジュディミツオーがハナなら2番手、そうでなければハナ。どちらにしても後続のJRA勢のマークを分散できるという展開面の利が。JRA勢より人気面で劣るなら、この馬の単、あるいは1着付けの馬券こそ妙味ありでしょう。
相手候補には先にあげたヴァーミリアン、アロンダイトの2頭が必須ですが、最近2年連続同レース連対中のボンネビルレコードもコース適性の高さを考えれば要マーク。そして、前残りの流れになったときのアジュディミツオーをオサエに。その他ではいかにも役者不足の感が強く、フリオーソからそれら実績馬4頭への流し推奨です。
◎フリオーソ
○ヴァーミリアン
△アロンダイト
△ボンネビルレコード
△アジュディミツオー