今年の春天はまさにアッと驚く結末。
確かにスズカマンボは前年の菊花賞出走組のなかでは最先着だったのですが、まさかこの馬が今回先頭ゴールインするとは唖然呆然でした。
今回の天皇賞は能力的に抜けた存在が見当たらず、道中いかにロスなく運べたかが明暗を分けた形。
レース後、安藤勝己騎手が菊では大外をまわって届かなかったので、今回はそれを繰り返さないように気をつけて乗ったみたいなことをいっていましたが、確かに終始インに張りついて最もロスのない競馬。
ヒシミラクルはスタート直後に馬が首を振って後方に置かれましたが、その後も度々馬が首を振る仕種を見せただけでなく、引っ掛かり気味に一気に先行集団へ。正面スタンド前の直線に入るころにはようやく落ち着きましたが、そこまでのロスが大きすぎました。
シルクフェイマスも最後の直線まで我慢しきれずに先頭に立った瞬間にアウト。シルクに道中でかわされたビッグゴールドは慌てず騒がず自分のペースを守ったのが好走につながりました。
1番人気のリンカーンは直線まで脚をためることはできたのですが、いかにも道中の位置どりが後ろすぎ。こういうレースしかなかったのか、福永騎手の騎乗にはちょっと異を唱えたい気も。
マカイビーディーヴァにとっては午後からの雨が恵みになるかと思われましたが、降り出すのがちょっと遅かった。もう少し馬場がソフトになればまた違った結果になったかもしれないと思わせましたが、この馬場状態ではここまでが精一杯という印象。
今回の結果で牡馬中長距離路線はさらに混沌としてきた感が。宝塚も春天に続いて難解なレースとなりそうです。
投稿情報: |