天皇賞・春と安田記念の優勝馬の姿が見られない今年の宝塚記念。本来であれば、去年のチャンピオンホースたるタップダンスシチーやゼンノロブロイに挑戦状を叩きつける立場となる馬がいないわけですから、ただでさえアタマひとつ抜けている2強にとっては、マッチレースに近いような状況ではないかと思います。
今年に類似した2強状態の例を過去に求めると、記憶に新しいところでは01年(テイエムオペラオー、メイショウドトウ)と99年(グラスワンダー、スペシャルウィーク)ではないかと。結果はよくご存じのように2強のワンツーとなったわけですが、興味深いのは1番人気馬ではなく評価の低い方の2番人気馬が勝っていること。このような2強状態となった場合は、やはりマークされる立場の方がツライということなのかもしれません。
今年、下馬評では休養明けとなるロブロイよりもタップを支持する声が強いようですが、終わってみればロブロイはやっぱり強かった、という結果になることも。
そして、この2強状態だった99、01年に共通する点がもうひとつ。99年にはステイゴールド(7番人気)、01年にはホットシークレット(8番人気)という人気薄馬が3着に食い込んでいる点。ヘタに勝負に色気を持った馬よりも、着狙いのような馬が漁夫の利を得るケースが十分考えられるということ。その意味では、中途半端に人気を集めそうなシルクフェイマスやコスモバルクよりも、3着候補には単勝オッズ6番人気以下の馬が妙味アリだと思います。
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