昨日はレース後の競走馬のようにカッカした状態で、冷静に振り返ることができなかったため、日をあらためた今日はダート重賞「シリウスS」について少々。
ブルーコンコルドは6月のプロキオンSを勝った時点で、ひと皮むけたという印象が強かったのですが、今回は休養明け、トップハンデという割引材料があったにも関わらず、余裕すら感じさせる勝利。前半のペースが意外に速く、決して楽とはいえない展開ながら道中6番手から4角では早くも3番手まで進出して、直線で抜け出すというレースぶりは、今回対戦したメンバーとは格の違いすら感じさせるものでした。レース後の幸騎手の「これで上のクラスの重賞を意識できます」というコメントも頷けます。
一方、2番人気のマイネルモルゲンは前半から流れに乗り切れないようなレースぶり。レース後の柴田善臣騎手のコメントを見ると、「押し込められて、こすられて、大きくリズムを崩した」とのこと。4角ではまだ10番手で、これは着もないかもと思わせたのですが、直線だけで3着まで押し上げた脚は善臣騎手ならずとも「ダートでは相当走る」という強烈な印象を残してくれました。父Mt.Livermore×母父Seeking the Goldですから、ダートが向かないはずはないとは思っていましたが、マイル前後のダートでは芝よりもワンランク上を狙える器ではないのか、という期待すら抱かせてくれました。
シリウスSでは明暗をくっきり分けた2頭ですが、これからのことを考えると、2頭ともダート重賞戦線では主役級の活躍が期待できそう。その意味では、このシリウスSは大いに収穫のあったレースでした。
追記
白山大賞典は実績から見てもスターキングマンで仕方がないかと。斤量の60キロが課題でしょうが、Kingmambo産駒は重い斤量に対する耐性が強いという感が強いです。同産駒のマンボツイストも59キロ背負ってOP特別のエニフSを勝ったりしていますし。それに短距離ならともかく2100の地力勝負であれば、60キロの斤量もさして大きなマイナスにはならないのではないかと思います。
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