第18回かしわ記念展望

怒濤のGW交流重賞3連発も、明日が最終章となる第18回かしわ記念(G1)。

その展望の前に、今日の兵庫CSを振り返っておくと、一言でいえばグレイスティアラの強さのみが際立つレースだった、ということ。単勝1番人気に推されたフレンドシップも道中は先行集団の直後につけて、3角過ぎから仕掛けて抜け出すという戦法に抜かりはなかったはず。誤算は、予想以上にグレイスティアラが強かった、という点だけでしょう。牝馬ながら、牡馬との叩き合いを制した勝負根性はなかなかのもの。3着に入り、JRA勢の上位独占を阻止した地元兵庫ジョイーレの健闘も讃えたいと思います。

さて、明日のかしわ記念。前売りオッズでは、アジュディミツオーが1.8倍の1番人気。以下、ブルーコンコルド、ドンクール、サカラート、レマーズガールが続いていますが、ここに至る臨戦過程でのインパクトの強さからいえば順当な人気順でしょう。

ただ、アジュディミツオーは前走マイル戦圧勝とはいえ、多分に相手にめぐまれてのもので、適性からいえばマイルがベストとはいえないだけに、決して絶対的な存在ではないと見ます。ブルーコンコルドも最近の充実ぶりは脅威ですが、これもマイルがベストではなく割引が必要。となると、浮上してくるのが、サカラート。出走予定だった同厩のヴァーミリアンを引っ込めた厩舎の使い分けにも、なにやら勝負気配が漂います。

サカラート自身も暖かくなると調子を上げてくるタイプ。それに加え、今回は自身より内側の枠に先行馬が入ったのも有利。インに押し込められるような形とっなた前走のアンタレスよりスムーズにレースを運べるはず。 同馬を軸に、アジュディミツオー、ブルーコンコルド、ドンクールの3頭へ。GW交流重賞の締めは、以上3点勝負で。