第20回東京プリンセス賞展望

いつの間にか、ダービーウィークを迎え、競馬界は日本ダービー一色ムードですが、地方競馬でも明日は3歳牝馬の重要な一戦が行われます。桜花賞に続くクラシック第2弾「東京プリンセス賞」です。

その展望の前に、オークスと東海Sについても、少しだけ触れておくと、オークスは一言でいえば「キングヘイロー恐るべし」。東海Sは「いいかげんオークスと同日開催という馬鹿げた日程は変更すべき」ということに尽きると思います。東海Sは大井の帝王賞につながる重要な一戦にも関わらず、オークスの裏で行われるため、毎年有力騎手が騎乗できず、乗り替わりのオンパレード。前売りが行える日曜開催にこだわるのもわからなくはないのですが、それなら宝塚の前哨戦である金鯱賞もダービーの裏で日曜開催にすればいいのでは。そうしないのは、帝王賞の前哨戦なら乗り替わりオンパレードでもかまわないが、宝塚の前哨戦である金鯱賞がそうなると困るという芝偏重、ダート及び地方競馬軽視の現れでしょう。さらにいえば、ダート競馬ファンをなめているといわれても仕方がないのでは? どうせダートだから、ま、いいか、的なJRAの番組編成に違和感を抱くファンも少なくないことをJRAは真摯に受け止めるべきでしょう。

文句はこれくらいにして、明日の東京プリンセス賞。混戦桜花賞に続く一戦だけに、ここも一筋縄では収まらないムード。トリッキーな浦和1600から、能力が反映されやすい大井1800へのコース替わりを考えれば、桜花賞上位組が今回もスンナリ上位を占めるとは考えにくいところ。そうしたコース替わりの恩恵を最も受けそうなのが、カミノヤマレンジャ。先行有利な浦和1600で道中8番手からジワジワ押し上げての4着は、大井に替われば、という期待を抱かせる走り。同馬を◎に桜花賞上位のチャームアスリープ、スターオブジェンヌに敬意を表して対抗、単穴に。以下パフィオペディラム、カネショウメロディ、ヒカリワーネリーなどを。JRAの芝戦で健闘を見せたクリムゾンルージュは血統的に芝の方が走れるのではという感強くダートでは一枚割引が必要と見て、今回は消し。ダーレー馬グリーンベイもまだ発展途上と見て今回は軽視。