近年稀に見る大混戦といわれる南関牡馬クラシック第1弾「羽田盃」。
大井ダ1800というコースの基本的な特性は、こちらを参照していただくとして、このレースの近年の傾向としてあげられるのは次の2点。
「99~01年を除くと、差し馬の台頭が目立つ」
「1番人気馬の勝利は単勝オッズ1倍台の断トツ人気馬のみ」
前売りオッズでは、ダーレー+内田博幸というブランド力でバンクレイドが人気を集めているようですが、混戦模様の一戦だけに、去年のシーチャリオットのような断トツの1番人気という状態にはならないはず。となれば、上記の傾向から考えても、今年は波乱決着の可能性が高いと見ます。
次にレース展開ですが、ハナを主張しそうなのは前走羽田盃TR「クラウンC」を鮮やかに逃げ切ったサンキューウィン。しかし、同枠の京浜盃の勝ち馬サワライチバン、内枠を引き当てたソリッドマーカー、キングトルネードあたりも先に行きたい口で、スタート直後に全馬折り合っての超スローという展開は考えにくい状況。また、大井の外周りダ1800というコースは比較的差しが決まりやすい、という傾向もあり、ここは差し馬狙いが正解。
その候補として、トキノシャンハイ、アタゴハヤブサ、カネショウアトラスなどが浮上してきますが、なかでも末脚のキレという意味では、やはりアタゴハヤブサが一枚上。2歳時にハイセイコー記念を勝ったことで、クラシックに向けて余裕のローテーを組めたのもプラス。前走、前々走の凡走もここに向けての叩き台と見れば、納得の負け。叩き3走目で本領発揮というムードが漂います。
トキノシャイン、カネショウアトラスの2頭も不気味ですが、前者は展開がはまれば上位進出もありそうですが、はまらなければ大敗もあり得る一発屋タイプ。後者は5月の遅産まれでレース中にアタマを上げるなど、まだ子供っぽさが抜けきらず、ちょうどNHKマイルCのキンシャサノキセキのような存在。いずれも、買い目には加えたいけれども軸にはしたくないタイプで、▲△という評価が妥当。
対抗には、JRAの「ヒヤシンス賞」こそ10着大敗したものの、それを除けば[5-2-0-0]という堅実派のグッドストーンを。好位差しという脚質からも大崩れはなさそうです。
人気の一角を占めそうなダーレー馬バンクレイドは前走、桜花賞馬とはいえ牝馬のチャームアスリープに後ろから差されるという負け方が気になります。牡馬の一線級相手では、やや苦しいのではないかという見立てです。そうでありながら、ブランド力で人気を集めそうなのもマイナス。名手内田がそれでももってくるという可能性も捨てきれないのですが、ここは思い切って消しの方向で。
印としては、◎アタゴハヤブサ、○グッドストーン、▲トキノシャイン、△カネショウアトラス。買い目は、2-9、4-9、9-10、そしてタテ目の2-4をオサエに。
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