95年に中央との交流重賞に指定され、JRA馬が参加するようになってからは今年で14回目。
最近4年はいずれもJRA勢のワンツー決着となっていますが、それ以前に遡ると地方馬も7勝2着2回と侮れない成績を残しています。7日の「白山大賞典」のようなJRA勢のワンサイドにはなっておらず、地方馬に対する目配りも必要なレース。
前売りではJRA勢のヴァンクルタテヤマが単勝1.9倍という抜けた人気を集めていますが、1400戦で覚醒した感ある馬だけに距離短縮が課題。にも関わらず、この圧倒的1番人気では食指はあまり動かされません。このレースを2連覇中のリミットレスビッドも能力的に馬券対象からははずせないものの基本的に冬馬であることを考えると、ここで大きく狙うのは時期尚早の感も。
JRA勢で最も期待したいのはタイセイアトム。同馬の成績を振り返ると、夏場はイマイチ。去年も秋以降から調子を上げて重賞ウイナーにまで登り詰めた軌跡を思えば、涼しさが増してきたいまこそが狙い目。アグネスジェダイ、リミットレスビッドに比べれば、わずか1kとはいえ斤量設定も有利。さらに内よりも外枠での好走率が高く、7枠12番という枠も絶好。軸に期待。
相手候補にはJRA勢ももちろん必要でしょうが、対抗には地方勢を抜擢。なかでもいま最も勢いを感じるキングビスケットを。前々走で今年の「ガーネットS」に参戦したフリートアピールを5馬身突き放した内容は圧巻。初重賞挑戦となった前走も勝ちに行ったところをゴール前で出し抜けをくらった形。斤量面での課題は残るものの、絶好の内枠を引き当て、立ち回り次第ではJRA勢相手でもホームの利を活かせるのでは。
フジノウェーヴは休養明けに加え斤量58と今回は条件が悪い。ベルモントサンダーも最近はズブさを増している印象で1200のスピード勝負よりマイル前後の馬というキャラに変わりつつあり過信禁物。ディープサマーは時計面が課題。1分11秒台の決着なら出番はありそうですが、10秒台の決着になるとどうか。これら3頭については、今回は評価を割り引きたい。
◎タイセイアトム
○キングビスケット
▲リミットレスビッド
△ヴァンクルタテヤマ
△アグネスジェダイ
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