今年で8回目(第5回は降雪により中止)を迎える名古屋グランプリ。過去7回での単勝1番人気馬の成績は[4-2-0-1]。唯一着外に破れたのが03年5着のイングランディーレ。前走芝のステイヤーズS4着敗退から中1週というローテーが響いた形。今年からJCDの開催時期変更により、例年より同レースとの間隔が詰まったことが結果に微妙な影響を及ぼす可能性も考えておくべきでしょう。
フィールドルージュ回避によって、人気はおそらくメイショウトウコンの一本かぶり。後方待機策からの3角マクリが必勝パターンのこの馬にとって、小周りの名古屋コースは舞台装置としては文句ナシ。しかし、同馬は周知の通り、ゲートに不安があり、今回も出遅れる恐れが。2500の長距離戦ゆえ多少の出遅れなら挽回も可能でしょうが、取りこぼしの可能性も。
過去7回いずれも上位人気はJRA勢ながら、1~3着までの上位独占は1回もないのが、このレースの特徴。今回もメイショウトウコン、ワンダースピード、ヤマトマリオンが上位人気を占めそうですが、地方勢がその一角を崩す可能性も十分。今回は先にも触れた通り、JRA勢はいずれも実質中1週や連闘という決して楽ではないローテーでここに臨んできたことを考えれば、例年以上に地方馬の躍進を期待できる下地アリともいえます。
地方勢のなかで、能力的にJRA勢と互角の戦いを期待できる馬といえば、やはりチャンストウライ。去年の名古屋グランプリではフィールドルージュに対し約3馬身差の3着。しかし、これは能力の違いというよりも仕掛けのタイミングが上位2頭より遅れたのが響いた形。JRA勢よりも先に動いて出し抜けのような形をつくれれば去年の雪辱まで。
相手はいうまでもなく、先にあげたJRA勢3騎。ボランタスは1000万条件勝ちがある程度では、このメンバーに入るとさすがに格下感否めず。他の地方勢同様に馬券圏内までは苦しいと見ます。
◎チャンストウライ
○ヤマトマリオン
▲メイショウトウコン
△ワンダースピード
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