今日はすこし馬券の話などをしてみたいと思います。
いま、英国ではまったく新しいスタイルの馬券というか、賭け方「Bet Exchange」が注目を集めているようです。
どんな賭けかというと、この前の天皇賞を例にとると、ゼンノロブロイが「負ける」というオッズを誰かが10倍と提示する。2、3着の多い馬だから十分あり得ると考えるわけですね。それに対して、他の誰かがそのオッズに乗ることで賭けが成立します。
その賭けに乗った方は、ゼンノロブロイが勝てば10倍の配当を手にすることができる。オッズをつけた側はゼンノが負ければ、それに賭けた人のお金を手に入れることができるわけです。もちろん、そこには仲介業者のブックメーカーが入りますので、手数料は差し引かれますが、単勝や複勝馬券を買っているよりは非常にスリリングな賭けが楽しめると。こういう構図です。
こういうスタイルは、昔から日本でも「アトサキ」なんていうちょっと大きな声ではいえないバーソナルな賭けとして存在していたわけですが、それを英国ではビジネスとして始めてしまったわけですね。
Betfairというブックメーカーがその先駆けとなったのですが、けっこうその反響が大きくて、他社も遅れをとるまいと続々とこのビジネスに参入しているようです。
しかし、日本では考えられないことですね。
いってしまえば、フツーの人がブックメーカーになれるわけですから。3連単どころではないですね。
日本でも配当の高さだけではなく、なんというか熱くなれる馬券が他にあってもいいなあと、個人的には思っています。たとえば、複数のレースの単勝を当てる馬券とか。
いま、地方競馬が次々に廃止になっている状況を考えると、ギャンブルとしての競馬のおもしろさを真剣に考えないと、どんどん先細りという気がしてなりません。3連単のゴールドラッシュ効果も、そうは長続きしないと思います。百万円を超えるようなデカイ配当がそうそう出るわけではないという当たり前のことに、みんな気がつきはじめてますから。
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