昨日書いたデータとも関連するのですが、有馬記念は前走大敗から一変して蘇る馬が多いという印象があります。
有名なところでは、オグリキャップがそうですし、トウカイテイオーやイナリワンもそうでしたね。
そこで、有馬記念の前走着順別のデータ(86年以降)を整理してみると、こんな感じです。
前走着順 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
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1着 6- 4- 4-54 8.8% 14.7% 20.6%
2着 1- 3- 4-25 3.0% 12.1% 24.2%
3着 4- 2- 3-18 14.8% 22.2% 33.3%
4着 0- 5- 2- 6 0.0% 38.5% 53.8%
5着 1- 2- 2-14 5.3% 15.8% 26.3%
6~9着 1- 0- 1-49 2.0% 2.0% 3.9%
10着~ 5- 2- 2-38 10.6% 14.9% 19.1%
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勝率が最も高いのが前走3着馬ですが、それに続くのが前走10着以下の馬なんですね、驚くべきことに。
こんなG1レースはおそらく有馬だけだと思います。
タイトルに「蘇るG1馬」なんて書いてしまいましたが、蘇るのはG1馬だけじゃなくて、アメリカンボス、タップダンスシチー、ダイワテキサスなどのG2やG3レベルの馬まで蘇ってきますので、有馬はときに途方もない荒れ方となるわけです。
今年、前走10着以下に負けているシルクフェイマス、ハーツクライ、ハイアーゲームなどが突然蘇るなんていうシーンがあっても不思議ではありません。
ところで、前走1着馬ですが6勝をあげているとはいえ、勝率8.8%という数字はいただけないですね。やはり、昨日書いたように、前走で目一杯走ってしまうと、有馬ではガス欠を起こすということなのかもしれません。
他で目につくのが、前走4着馬の複勝率の高さ。1着馬が1頭もいないのは少し意外な気もしますが、複勝率53.8%というのはなかなかのものだと思います。今年の該当馬はツルマルボーイ1頭のみです。有馬では人気になりそうにありませんが、JCをパスしたことにより、この秋の消耗度は他馬より少ないはず。ちょっと注目してみたい1頭ですね。
さて、次回はその前走の着差にまで踏み込んで、データを分析してみたいと思います。
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