今回はメイショウボーラーについて、アレコレ書いてみたいと思います。
まず、根岸SとフェブラリーSを連勝した馬ですが、これは過去に1頭しかいません。今年も出走予定のノボトゥルーだけです。
根岸Sが東京ダ1400で行われたときの勝ち馬とフェブラリーSでの成績は次のようになっています。
01年ノボトゥルー(根岸S1着→フェブラリーS1着)
02年サウスヴィグラス(根岸S1着→フェブラリーS6着)
04年シャドウスケイプ(根岸S1着→フェブラリーS13着)
サンプル数が少ないため、あまり断定はできないかもしれませんが、
根岸→フェブラリーを連勝したノボトゥルーと他の2頭との違いはどこにあったかというと、根岸Sのラップタイムです。
01年 12.5-10.7-11.2-11.8-12.2-12.1-11.6(ノボトゥルー上がり3F35.7)
02年 12.5-10.7-11.2-11.8-11.9-12.1-12.6(サウスヴィグラス上がり3F36.5)
04年 12.3-10.9-11.6-12.1-12.3-12.1-12.7(シャドウスケイプ上がり3F36.4)
ノボトゥルーのみが、最後の1Fを11秒台で駆けており、距離延長にも対応できそうなパフォーマンスを示しています。
つまり、根岸でマイルにも対応できる可能性を示した馬でなければ、フェブラリーでは生き残れないということです。
で、メイショウボーラーはどうだったかとういと、根岸でのラスト3Fは11.9-11.7-12.1。
最後の1Fは時計がかかっているからアブナイと見るのは早計です。
最後の1Fはもう勝負は決していて軽く流したたために、このラップになったと見るのが正解でしょう。
注目すべきはその前のラップで11.9→11.7と加速を示している点です。
メイショウボーラーが根岸で示したパフォーマンスを見る限り、マイルにも十分対応できると思われます。
また、最近のフェブラリーの傾向を見ると、99年以降東京ダ1600で行われたときの勝ち馬はすべて最後3Fをきっちり35秒台で駆けています。
メイショウボーラーも根岸の結果を見る限り、マイルのラスト3Fを35秒台で締めくくるのは決して難しいことではないと思います。
これらのことから、メイショウボーラーがこのレースで勝つ可能性は十分あるといえます。負けるにしても、馬券の対象になる可能性はきわめて高いと思います。
しかし、メイショウボーラーがG1タイトル獲得に向けて、一点の曇りもないかといえば、そうもいいきれません。
今回がダートのG1級との初めての対戦になること。
最後の直線で馬体を併せての叩き合いになったときにどうか。
この2点はまだメイショウボーラーがクリアしていない課題です。
これはあくまでも私見にすぎませんが、タイキシャトル産駒は勝つときは鮮やかですが、負けるときは意外にあっさりという勝負に対して淡白な印象があります。
フェブラリーでもメイショウボーラーが勝つとすれば「圧勝」、負けるとすれば「競り負け」るのではないか、と見ています。
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