前回の補足です。
皐月賞のパトロールビデオをあらためて見直したのですが、マイネルレコルトはスタート後の行きっぷりが悪かったですね。前走の弥生賞で引っ掛かり気味に先行してしまったのとは対照的に、かなり手綱をしごいてようやく馬群にとりついたという印象です。
後藤騎手がどういうレースを想定していたのかはわかりませんが、馬の行きっぷりの悪さがあったがために外をまわってマクリ気味に4角先頭という競馬にならざるを得なかったという気がします。
そうすると、レース後の後藤騎手の「本当にいい状態で、しかも思い通りの最高のレースができました。向正面から4コーナーまではこの馬の勝ちパターンだった。走りのレベルとしては本当にいいものが出せた」のコメントにはどうも違和感があります。「思い通り」という部分は後藤騎手の脳内に関することですから、そういわれればそうですか、としかいいようがないのですが、好枠からのスタートで大外をまわってくるロスの多い競馬を「最高のレース」と評している部分には承服しかねます。それとも向正面まではイマイチだったけれども、後半はいい競馬ができたといいたかったのか。その場に居合わせない者としては、想像で語るしかないわけですが。
あくまでも外野から見た印象では、「前半の行きっぷりが悪く、その分外をまわらざるを得なかったのが悔やまれる。でも、それで4着なのだから、この馬の力は示せたと思う」というようなコメントが妥当なような気がします。
しかし、意外なズブさを見せたマイネルレコルトは、距離が延びるダービーでも意外におもしろい存在になるかもしれません。後藤騎手には今度こそ掛け値なしに「最高の競馬」を見せてもらいたい。切にそう願います。
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