皐月賞連対馬の前走成績などを調べてると、去年のブラックタイドのように後方一気という鮮やかすぎる勝ち方をしてる馬は皆無です。
皐月で連対する馬は前走での勝ち負けは関係なく、ほとんどが4角5、6番手以内という競馬をしています。02年で単勝1番人気に推されながら3着敗退したタニノギムレットも前走のスプリングS の通過順位は13-12-12-14。最近の高速馬場に関連するとは思っていたのですが、古くは89年のアンシストリー、87年のマティリアルも実はこのパターンにはまって破れています。
つまり、皐月で連対するためには、前走で追い込む競馬をシミュレートする必要はまったくなく、流れに乗って前、前で競馬をさせることを覚えさせるのがなによりも重要、ということです。ちなみに、皐月賞出走馬の前走脚質別成績はこうなっています。
◆皐月賞前走脚質別集計
集計期間:860413 ~ 040418
-----------------------------------------------
区分 着別度数 勝率 連対率複勝率
-----------------------------------------------
逃げ 2- 2- 2- 28/ 34 5.9% 11.8% 17.6%
先行 11- 9- 9-116/145 7.6% 13.8% 20.0%
中団 3- 8- 4- 90/105 2.9% 10.5% 14.3%
後方 0- 0- 3- 47/ 50 0.0% 0.0% 6.0%
マクリ 3- 0- 2- 5/ 10 30.0% 30.0% 50.0%
-----------------------------------------------
そうなると、今年の出走予定馬のなかで前走追い込み策をとったダンスインザモア、タガノデンジャラス、ペールギュント、スキップジャックあたりはよく走っても3着どまり、という可能性が高い。一方、気になるディープインパクトですが、武豊という騎手はそのあたりをよく心得ているのか、弥生賞で4角まで脚をためることはせず、4角できっちりと先行集団にとりつく競馬をさせています。
ディープインパクトの弱点は色々取り沙汰されているようですが、多頭数の競馬の経験がない、時計の速い高速馬場に対応できるか、などなど。しかし、それらはやってみなければわからないこと。少なくとも武豊とディープインパクトのコンビは前哨戦で本番に勝つためのシミュレーションはぬかりなくやっている。このことからいえるのは、少なくとも兄のブラックタイドのような惨敗は考えにくい、ということです。馬券の対象になる着順に入ってくる確率はかなり高い。そう見ています。
投稿情報: |