今年のオークスは、桜花賞馬不在というのが大きなポイントになるのかなあ、などと考えています。
過去、桜花賞馬を欠いたオークスは、このレースが5月に行われるようになった53年以降わずか7回。これだけ少ないということは、ある種異常事態といえます。
その7回の結果を振り返ると、次のようになっています(上から1~3着。馬名の右数字は単勝人気)
●02年
スマイルトゥモロー (4)
チャペルコンサート(12)
ユウキャラット(2)
●83年
ダイナカール(2)
タイアオバ(20)
メジロハイネ(10)
●74年
トウコウエルザ(9)
スピードシンザン(15)
メジロフクシマ(11)
●72年
タケフブキ(3)
タカイホーマ(1)
カンツォーネ(9)
●69年
シャダイターキン(5)
ライトパレー(6)
トウメイ(1)
●68年
ルピナス(8)
スズガーベラ(5)
マルシゲ(9)
●65年
ベロナ(4)
ベストルーラー(5)
ナスノキク(8)
このように、桜花賞馬不在の年、単勝1番人気で馬券の対象になったのは69年トウメイ、72年タカイホーマ2頭のみで、あとはすべて馬券の対象外の着順に破れ去っています。
オークスでの桜花賞馬は勝てないまでも割と堅実に走ることはよく知られています。それだけに、そうした安定勢力である桜花賞馬を欠くと、中心軸を欠いた不安定なレースになってしまうということなのかもしれません。
今回、1番人気必至のシーザリオですが、このデータを見ると、アタマからは狙いづらい。しかし、勝てないまでも馬券の対象内に入ってくるようであれば、トウメイのような歴史に名を刻む名牝に成長する可能性も。シーザリオにとって、このオークスはやはり試金石といえそうです。
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