本日のお題はエリザベス女王杯の現時点での前売りオッズで単勝1番人気に推されたエアメサイアの「単はあるのか」。この一点に絞って話を進めたいと思います。
この馬はあらためていうまでもなく、ローズS、秋華賞いずれもラインクラフトをゴール寸前で測ったように差し切るというマーク屋的な勝ち方をしてきたわけですが、今回気になるのはエアメサイアにとっての目標であるラインクラフトが出走していない、ということ。しかも、それだけでなくレースを引っ張りそうなのが外国馬のサミットヴィルであるというのが、手綱をとる武豊にとっては悩ましいところなのではないか、と推測します。
さらにいえば、今回当面のライバルとなりそうなのがスイープトウショウ、ヤマニンアラバスタという差し馬である、という点もラインクラフトをマークすることで連勝してきたエアメサイアにとっては居心地がよくないのではとも思います。今回はマーク屋が逆にマークされる立場になる。エアメサイアにとってはペースうんぬんではなく、タフなレースになりそうな予感がします。上位争いには食い込んできそうですが、去年のスイープトウショウのように掲示板に乗るのがやっと、というケースもあるのでは。単の期待値という意味ではさほど高くない、というのが結論です。
レース全体を見た場合、エアメサイアが思ったほど動けなかったとき、この人気馬をマークすることになりそうなスイープトウショウ、ヤマニンアラバスタの2頭が仕掛けるタイミングを見誤り、先行馬が残るというケースもあるかもしれません。今年のエリザベスは実績面でリードする上位人気馬同士の争いになりそうですが、もし波乱があるとすればサミットヴィル、オースミハルカ、マイネサマンサ、ウイングレットという先行馬の前残りというケースかもしれません。
投稿情報: |