石橋と高田両騎手のワンツーという、G1としては極めて珍しい決着となった第66回皐月賞。
勝ったメイショウサムソンの手綱をとった石橋騎手はデビュー22年目にしての初めてG1制覇。最近のG1は騎手の動向で勝負が決まるようなムードになりがちでしたが、石橋騎手とメイショサムソンのような、どちらかといえば地味目なコンビが今回の皐月賞を制したのは、爽やかな春の風が吹き抜けたような出来事だったと思います。
今年、平地競走で未勝利の高田騎手が2着に入ったのも大健闘といえるでしょう。ドリームパスポートは実績だけなら、勝ったメイショウサムソンと互角といえるのにも関わらず単勝10番人気という低評価。ひょっとして、この低い評価が高田騎手の闘志に火をつけた面もあったのかもしれません。
この上位2頭を除けば、後続はほぼ人気通りにに入線していることを考えると、配当的には波乱でしたが、多くの人が騎手の起用や臨戦過程などで幻惑され、きさらぎ賞上位組を軽視しすぎただけで、至極順当な結果だった、ともえいるのでは。
当然、皐月賞の上位2頭はダービーでも有力。特にメイショウサムソンは瞬発力こそさほどではないものの、長くいい脚を使えるタイプなので、距離延長はむしろ有利。勝てるかどうかはともかく、上位争いには確実に食い込んできそうです。しかしながら、その2頭に続いた8着のインテレットあたりまでは差が少なく、ダービーも皐月同様に混戦となる可能性大。皐月以上にダービーは楽しめそうです。
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