今週末はG1シリーズの谷間にあたり、どことなくのんびりムード漂う競馬界ですが、そんななかでも例年以上にメンバーが揃ったダート重賞アンタレスSはヘタなG1よりも、熱いレースが展開されそうで要注目です。
人気は冬場のダート戦で活躍したヒシアトラスが集めそうですが、この馬にとっての大敵は相手よりも暖かくなってきた季節の方。1~3月は[6-1-3-3]の好成績ですが、4~6月になると[0-1-2-5]とガクンと成績が急降下。去年のアンタレスでも単勝1番人気に推されながら4着に破れており、今回も鉄板の軸馬と呼ぶには少し危うさを感じるのも事実。しかし、ヒシアトラスに仁川SマーチSで破れている馬はやや魅力に乏しく、ここは冬を充電に充てたサカラート、サイレントディールなどの実績馬に魅力を感じます。というのも、このレースでは間隔を詰めて使ってきた馬よりも、中4週~8週というゆったりしたローテーを取った馬の活躍が目立つからです。
フィフティーワナー、フィールドルージュという上がり馬もそこそこ人気を集めそうですが、このレースが昇級戦だった馬の成績は[0-3-1-15]と苦戦傾向。2、3着候補という評価が妥当でしょう。それなら前走大敗で人気を大きく落としそうなピットファイターの方が買いなのでは。過去にもスマートボーイ、ワイルドブラスターのように2年続けて同じ馬が好走するというパターンが見られ、ピットファイターの叩き一変というシーンが見られるかもしれません。
いずれにしても、過去9年で単勝1番人気馬がわずか2勝という重賞戦ですから、少しひねった狙いが功を奏するのでは。結論は明日のメルマガでお伝えする予定です。
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