大変ご無沙汰してしまいました。
1カ月に及ぶFIFAワールドカップが幕を閉じ、当ブログの更新にも時間が割けそうですので、空白の時間を埋めるためにも、今後こまめに更新していきたいと考えています。
ところで、ワールドカップ。イタリアの優勝という競馬的にいえば、少々穴っぽい国が頂点に立ったわけですが、考えてみれば、ベスト4を占めたのが、ホスト国ドイツを除けば、イタリア、フランス、ポルトガルという前回大会で前評判が高かったにも関わらず、不本意な形で大会を去ることになった国ばかり。これらの国は今回決して前評判は高くなかったのですが、競馬的にいえば「人気の落ちた実力馬」で「買い」といえる存在。日本でも、「ワールドカップくじ」が発売されていれば、年季の入った競馬ファンであれば楽勝で取れていた組み合わせだったなあ、などと、あまり清く正しくないことを夢想したりしています。
清く正しくない、といえば、いま世界中を騒がせる、あのジダンの事件ですが、マテラッツィがナニをいったかということよりも、、相手を汚い言葉で挑発してでも勝つことが正義だと疑わないメンタリティにあらためて驚かされました。ワールドカップで頂点を極めるためには、そうした腹の括り方も必要なのでしょう。翻って、日本のことを考えると、我々日本人は少々相手をリスペクトしすぎるキライがあるのかもしれません。ピッチを離れれば、相手を敬う気持ちも大切なのでしょうが、ピッチに立てば、相手がジダンであろうが、ロナウジーニョであろうが、五分の存在であり、ときには相手を削ってでも勝つのが正義、という強いメンタリティが必要ということ。しかし、そうしたメンタル面は日本人の気質にも関わることであり、技術や体力面での差を埋めるよりも、大変なことなのかもしれない、などと考えると少々暗澹たる気分にもなったりします。
前置きが長くなってしまいましたが、本題のジャパンダートダービー。前売りオッズを見ると、羽田盃優勝馬のサンキューウィン対JRA馬という図式。しかし、サンキューウィンが出走した3月の中山ダ500万条件戦での走りを見ると、今年の地方勢は例年に比べると、能力的にやや疑問が。となると、JRA勢の上位独占も十分あり得そうです。
そのJRA勢のなかで、現時点で人気を集めているのがナイキアースワークですが、この馬の脚質を考えると、最内枠は決して有利とはいえず、馬券的妙味を考えると狙いを下げたくなる1頭。逆に妙味アリなのが、前走牝馬のグレイスティアラに負けて人気を下げているフレンドシップ。前走はひいき目に見れば、出し抜けをくらった感もあり、さほど深刻にとらえる必要はなく、さらに4月の伏竜SでユニコーンS2着のヤマタケゴールデンに完勝という実績を考えれば、ここでも十分勝負になると見ます。ナイキとの比較でいえば、ある程度前につけられる脚質はむしろ有利とさえいえます。このフレンドシップを軸に、先のナイキアースワークをはじめ、JRA勢のナイアガラ、バンブーエール、ヤマタケゴールデンへの流し馬券が結論。地方のサンキューウィンはオサエまで。ワールドカップのイタリアではないですが、人気を下げた実力馬は買い、という格言を信じて。
ご無沙汰しすぎです。しかも右上の著書紹介昨年のままだし…。
投稿情報: nonsuke | 2006-07-12 12:21