北海道スプリントC展望の前に、本日の関東オークスの振り返りを少々。
話題の白毛馬ユキチャンの強さだけが目立った一戦。2着に入った1番人気のプロヴィナージュも敗因を出遅れのせいにはできないほどの完敗。3番人気に推されたカレイジャスミンはマイペースの逃げにもちこむというプランだったと思われますが、途中でユキチャンにかわされると意外な脆さを露呈。ダート適性云々よりも、こうした気性的な若さの克服が今後の最大の課題でしょう。
さて、明日の北海道スプリントC。こちらもJRA勢が人気を集めると思われますが、どの馬も万全の態勢とはお世辞にもいい難いのが正直なところ。アグネスジェダイは本来得意なはずの夏場を迎えても調子上向きの気配がうかがえず。ジョイフルハートは前走で復活の気配はうかがえたものの右前脚の浅屈腱炎からどこまで立ち直っているかは未知数。ステキシンスケクンは実績だけなら互角以上の存在ながらダート適性に疑問を残す。タイセイアトムもスピード能力だけなら最右翼と目されますが休養明けの一戦であることを考えると全幅の信頼を置きにくい。
このように、どれも軸に推すにはいささかためらわれる馬ばかり。今回は荒れ目も想定しておくべきでしょう。そこで注目したいのが、前走エトワール賞で3歳牝馬ながら古馬を一蹴して見せたラブストレングス。エトワール賞の勝ちタイム59.7は単純な時計比較では去年の北海道スプリントCのそれを上回っており、争覇圏内を期待させるに十分。「道営の3歳牝馬」というだけで、さほど人気は集中しないはずで、今回最も馬券的妙味があるのはこの馬でしょう。
相手候補はやはりJRA勢の4頭。オサエに中央在籍時には芝戦ながらOP特別勝ちあるダイワメンフィス、このレースを目標に南関東から道営に移籍したドラゴンシャンハイを。
◎ラブストレングス
○タイセイアトム
▲ジョイフルハート
△アグネスジェダイ
△ステキシンスケクン
△ダイワメンフィス
△ドラゴンシャンハイ
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