今年で28回目を迎えるダ2000M戦。中央との交流重賞となったのは96年ですが、03年までは定量戦、04年以降はJRAのJpn1優勝馬は2k増、Jpn2優勝馬は1k増という別定重量戦となっています。04年以降に限ればJRA馬と地方馬がそれぞれ2勝ずつとなっているのも、こうした斤量設定が微妙に影響しているのかもしれません。
しかし、過去の成績を振り返ると、地方馬が優勝している年は明らかにJRA勢が手薄のときのみ。たとえば06年は牝馬限定の交流重賞のみで実績を残していたレマーズガールやグラッブユアハート、ムラ駆け傾向の強いクーリンガーという布陣。04年もJRA馬はOP特別勝ちの実績しかなかったカイトヒルウインド1頭のみでした。実績上位のJRA馬が参戦してきたケースでは、他の交流重賞同様にJRA馬上位と見るのが筋でしょう。
今回JRAからはJCダートを見送り、「名より実を取った」形のフィールドルージュとスマートファルコンがエントリー。この2頭を中心に馬券を組み立てるのが正解。焦点はどちらを上位と見るかでしょう。フィールドルージュの前走は休養明けで「JBCクラシック」5着ならまずまずという評価もできますが、4着のフリオーソに6馬身もの差をつけられた内容は決してほめられたものではありません。前走からどれだけ立ち直っているかがカギですが、当面の敵であるスマートファルコン54に対し自身は58という斤量設定も有利とはいえず。ここは対抗評価が妥当でしょう。
スマートファルコンの前走はいまダート短距離で最も勢いのあるバンブーエールという相手が悪かった印象。距離も微妙に短く適距離の2000に戻れば首位候補と見るのが正解。
このレースはスローの流れから一転して3角過ぎから一気にペースが上がるのが特徴。たとえば去年のラスト3Fは10.9-13.6-13.0。こうした流れに対応するためには勝負処までにある程度好位置を占めていることが最低条件。特に今年は先にあげた上位2頭が早めに動くことが予想され、それについてけいるかどうかがカギ。その意味で一角崩し、あるいは3着候補として期待できるのが前目で流れに乗れそうなキングスゾーン、マズルブラストの2頭。トーセンブライトやルースリンドはそうした流れについていけない可能性もあり、オサエ候補まで。
◎スマートファルコン
○フィールドルージュ
△マズルブラスト
△キングスゾーン
△ルースリンド
△トーセンブライト
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