天皇賞・秋をも凌ぐ好メンバーが顔を揃えた今年のJBCクラシック。焦点はやはりディフェンディング・チャンピオンのヴァーミリアンを負かす馬が現れるのか。この一点でしょう。
可能性という意味で、戦前から最も期待を集めているのが3歳馬サクセスブロッケン。ダート戦無敗という記録だけでなく、その後重賞を勝つことになるユビキタスやスマートファルコンをまったく寄せつけない勝ちっぷりも同世代では一枚も二枚も抜けている印象。ただ、5月時点での「端午S」での勝ちタイムは同開催の4歳以上1600万条件戦とほぼ同じ。「JDD」の勝ちタイム2.04.5(不良)も前年のフリオーソの2.02.9(不良)と比べると見劣りするのも事実。これまでは逃げ馬に4角で並びかけて競り落とすという勝ちパターンを示していましたが、年長馬相手では並びかけるまでに脚をかなり使わされる可能性が高く、そうなると後続の格好の餌食に。素質の高さは認めても、初の年長馬相手のレースであることを考慮すれば、「可能性」だけで重い印はつけにくいというのが正直なところです。
となれば、やはり昨季のJBCクラシック→JCダート→東京大賞典→フェブラリーSを圧倒的な強さでぶっこ抜いたヴァーミリアンを休養明けとはいえ上位と見るのが筋でしょう。国内の地方競馬場では6戦無敗という記録もあり、少しでもサクセスブロッケンに票が流れるのであれば、ヴァーミリアンをアタマの馬券こそ妙味アリといえるかもしれません。
相手候補に重視したいのは順調に使われているフリオーソ、ボンネビルレコード、メイショウトウコンの3頭。フィールドルージュなど実績上位馬が休養明けなら、やや格下と思われるこれらの馬にも十分チャンスがあるはず。特にメイショウトウコンは前走の負けで人気を下げそうなだけに妙味十分。前走は意外に前半が速くなり追走に脚を使わされたことによる敗退。ペースさえ落ち着けば、小周りコースを得意とするこの馬のマクリは脅威。フリオーソを除く地方馬は今回の組み合わせではいかにも荷が重く圏内までは苦しいと見ます。
◎ヴァーミリアン
○メイショウトウコン
△ボンネビルレコード
△フリオーソ
△サクセスブロッケン
投稿情報: |