レース名は「スプリント」ですが、毎年、開催場が持ち回りとなるため、これまで1190から1600まで年によって距離設定が異なるレース。今回の舞台となるのは園田ダ1400。この距離設定がレースにも少なからず影響を与えそうなムード。
まず、1番人気必至と思われるブルーコンコルド。かつての主戦場は1200~1400でしたが、年齢を重ねるにつれて距離の対応力を身につけ2000までを守備範囲に。しかし、それは諸刃の剣だったようで、最近のレースぶりを見ていると、マイルでもおっつけ気味に追走するシーンが目につくようになっています。そうなると、今回の距離短縮は決して有利な材料とはいえず。小周りの園田では追走に手一杯となり、取りこぼしという可能性も。
同様に距離短縮が微妙なのがスマートファルコン。距離はクラシックの方により適性がありそうですが、相手関係やJRA馬の出走枠の関係からスプリント出走となった「事情」などを考えると、こちらもブルーコンコルド同様に追走に手一杯のままレースを終える危険性も。
それなら格では見劣りするもののOP特別3連勝の勢いでここに駒を進めてきたバンブーエールに注目する手か。重賞タイトルこそないものの「ペルセウスS」でのユビキタスを並ぶ間もなくかわし2馬身半ちぎって捨てたレースぶりは特筆に値します。その勝ち時計は良馬場で1.22.7。同コースで行われた今年の「根岸S」のそれが不良馬場でまったく同じタイムだったことを考えれば、その価値は絶大。初重賞勝利がJpn1という可能性も十分ありそうです。
地の利あるアルドラゴンも軽視不可。小周りなら今年3月の「名古屋大賞典」でメイショウトウコンの0.1秒差2着があるようにJRA勢相手でも互角の勝負を挑める存在。5戦5勝の地元園田、しかも最も得意とするダ1400と条件が揃った感があり圏内の可能性十分。
去年の覇者フジノウェーヴは、中央との交流重賞レベルではやはり1200がベスト。1400では5月の「さきたま杯」のように詰めを甘くする可能性があり、今回はオサエ評価が妥当。それなら9歳とはいえ毎年気温の低下とともに調子を上げてくるベテラン馬リミットレスビッドを上位に評価したいところです。メイショウバトラーは典型的な夏馬であることを考えると、そろそろ下降期に入る季節。今回は"消し"評価。
JBCクラシックの展望については、明日中にアップする予定です。
◎バンブーエール
○アルドラゴン
▲ブルーコンコルド
△リミットレスビッド
△フジノウェーヴ
△スマートファルコン
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