12月10日に船橋競馬場で行われるクイーン賞展望の前に、暮れの東京大賞典につながる一戦ということで、本日のJCダートの回顧を少々。
レースのラップは12.4-11.2-13.1-11.7-11.8-12.4-12.0-12.1-12.5。最初の3F目でペースが13秒台に落ちたところでサクセスブロッケンがハナに立ってレースを引っ張る形になりましたが、この意外にテンのペースが上がらなかった点がレースの明暗を分ける形に。どちらかといえば消耗戦のような流れが理想のヴァーミリアンは1コーナーで他馬と接触したことにより後方からの競馬を強いられたうえに緩い流れになるという最悪の展開。一方、勝ったカネヒキリにとっては好位置をキープしたうえに上がり勝負という理想的な展開に。2着に健闘したメイショウトウコンも緩い流れからの上がり勝負でこそ力を発揮できるタイプであることを考えれば、今日は理想的な流れだったといえるでしょう。したがって、破れたとはいえヴァーミリアンにとって今回の負けはさほど深刻に受け止める必要はなく、軽いダートよりも力のいるダートでこそ真価発揮のこの馬の東京大賞典での巻き返しは十分期待できるはず。
また、上位4頭まですべて6歳勢が占めたことで、あらためて同世代の強さを印象づけた一戦。期待された3歳勢は今年から12月開催となったため、去年より斤量が1k重くなったのも響いたのかもしれませんが、今回のレースを振り返る限り、仮に斤量55だったとしても、強力6歳勢の一角を崩すまでには至らなかったのでは。サクセスブロッケン、カジノドライヴとも先行有利の流れにも関わらず掲示板にも残れなかったのは不満。ダート路線での6歳馬の天下はしばらく続きそうな雲行きです。
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クイーン賞がハンデ戦となって今回が3回目。過去2回はトップハンデ馬が[1-1-0-0]。ハンデ戦とはいえ、斤量差がさほど効いていない印象が強い。今回55以上を課せられたのはトップハンデのヤマトマリオン(56.5)のみ。確かに、他馬が世代や牝馬限定戦での実績しかないのに比べ、ヤマトマリオンだけがメイショウトウコンやサカラートなどの強力な牡馬相手に善戦してきたことを考えれば、この斤量設定も頷けます。出入りの激しい消耗戦のような流れになると末を失う危険性はありますが、牝馬限定戦ならそこまでのキツイ流れになることは想定しにくく、ここはヤマトマリオンの実績を評価しての◎が妥当でしょう。
このレースは同じ船橋の牝馬限定重賞「マリーンC」の好走馬がコース適性を活かして上位入線というケースが多く、今年も同レース2着馬ラピッドオレンジ、同4着馬パフィオペディラムを相手候補として重視。
それ以外では、「関東オークス」を好時計勝ちしたユキチャンもマイペースに持ち込めば単まで。オサエに差し有利の流れになった際のアイスドール、逆に前残りの流れとなった際のシスターエレキングを着穴に。
◎ヤマトマリオン
○ラピッドオレンジ
▲ユキチャン
△パフィオペディラム
△アイスドール
△シスターエレキング
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