JRA勢が5連勝中の牝馬限定交流重賞。とはいえ、地方勢も過去10年で3着内に15頭食い込んでおり、JRA勢の上位独占は08年の1度きり。斤量差のつきにくい別定重量戦とはいえ、地方勢の健闘が目につくレースといえます。
今回はJRAからアルコセニョーラ、サヨウナラ、ヤマトマリオン、ユキチャン、ラピッドオレンジの5頭が参戦。このなかでは、やはり12月の交流重賞クイーン賞で着差以上の強さを見せたヤマトマリオンが実績、能力では一枚抜けている印象。牡馬相手の交流重賞でも勝てないながらも上位に食い込む健闘を見せており、ここに入れば力関係から見ても大きく崩れる可能性は低いはず。
それ以外のJRA勢では、アルコセニョーラはダート戦に実績なく(2歳時の中山ダ1200戦では12着惨敗)、5勝すべてを7~10月にあげている「夏馬」、サヨウナラは左周りに良績集中の「サウスポー」で評価割引必要。となれば、JRA勢でマーク必要なのはユキチャンとラピッドオレンジの2頭。前走の結果だけを見ればユキチャン上位という評価となりますが、今回は差し有利の外周り大井ダ1800だけに、他馬からのマークがきつくなりそうなユキチャンよりも前年の同レース覇者ラピッドオレンジの叩き良化を上位と見るのが筋でしょう。
地方勢では8頭も大挙して出走してきた「東京シンデレラマイル」組をどう扱うかがカギ。注目を集めるのはそのレースを勝ったミスジョーカーでしょうが、ダ1600は[5-5-2-6]ながら、ダ1700以上では[1-0-1-3]とマイルがベストの印象。また、東京シンデレラマイルではカラ馬によって不利を受けた馬が多いなか、この馬は不利を受けることなくインから抜け出しての勝利。多分に恵まれた印象もあり、前走勝ちを過大評価するのはどうか。
ここは逆にカラ馬の逸走によって最も大きな不利を受けたチヨノドラゴンを見直す手。前走は抜群の手応えで直線を迎え、さあこれからという勝負処での不利だっただけに15着惨敗は度外視可能。金沢在籍時の07「マリーンC」では4着入線後5着降着処分となったものの、JRA勢のミリオンベル、サウンドザビーチ、サヨウナラなどに先着。その潜在能力の高さから、JRA勢の一角崩しの期待をかけるとすれば、地方勢のなかではこのチヨノドラゴンでしょう。ミスジョーカーに比べ、ダ1700以上で[4-2-0-1]と好走率高く、前走からの距離延長も有利。
JRAのヤマトマリオン主軸に、ラピッドオレンジ、ユキチャン、そしてチヨノドラゴンへの流しで勝負を賭けたいレース。
◎ヤマトマリオン
○チヨノドラゴン
△ラピッドオレンジ
△ユキチャン
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