95年に交流重賞に指定された佐賀記念。以来、JRA勢9勝、地方勢4勝。JRA勢優勢といえますが、95年以降JRA勢が3着までを独占したのは05年の1回のみで、地方勢の食い込みも警戒したい一戦。
今回の焦点は一線級不在の交流重賞では取りこぼしていないスマートファルコンの相手探し。1400~2100まで幅広い対応力を見せており、今回もJpn3戦で相手は格下あるいは盛りを過ぎた馬ばかり。あえて課題を探せば初めて背負う58kのみ。それにしても前走で57.5での圧勝を考えると杞憂に終わりそうなムード。ここは素直に信頼する手でしょう。
相手候補として、まず取り上げたいのは前年の覇者チャンストウライ。07帝王賞でシーキングザダイヤに先着しての4着など地方勢としては抜けた能力の持ち主。昨季の夏バテから立ち直るのに少々時間を要したものの、2度叩かれてようやく本来の動きを取り戻しつつあります。去年の佐賀記念はJRA勢がやや手薄だったとはいえ、4馬身差の圧勝。コーナー6回の特異なコースのためクーリンガーやミツアキサイレンスなどリピーターが活躍する傾向が見られるレースだけに、今回も期待大。
スマートファルコン以外のJRA勢のなかで特に期待したいのはクリーン。去年6月からの5戦連続2・3着で詰めの甘い馬という評価が定まった感はありますが、その時期は重い斤量を背負って16頭の馬群をどうさばくか、という能力以前の戦いを強いられていた印象。近2走は自身の体調アップ(2走続けて馬体重増を見ても明らか)で、ようやくトンネルを抜け、今回は斤量も2k減の56。12という頭数の少なさも脚質を考えると好材料。もともと3歳時はヒツカツリーダーやマコトスパルビエロなどと差のないレースを見せていただけに、ようやく条件級を勝ち上がった「上がり馬」と見るよりは、本格化した「素質馬」と見るべきでしょう。
逆にロールオブザダイスは近2走OPの壁に突き当たっており、底が見えた印象。いずれクラス慣れしてくれば、という期待もありますが、ここで狙うのは早計といえるのでは。実績だけなら上位のサカラートは1~3月[0-1-3-12]と冬場の成績がいまひとつ。斤量58も近況を考えるとキツイ印象。エイシンロンバードも去年7月以来の実戦に加え、暖かくなってから調子を上げるタイプであることを考えると、ここは春に向けての叩き台と見るのが筋でしょう。
チャンストウライ以外の地方勢は能力的に見劣り否めず、ここはスマートファルコン、チャンストウライ、クリーン3頭の競馬となる公算大。
◎スマートファルコン
○チャンストウライ
▲クリーン
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