上半期のダート戦線の総決算ともいうべき帝王賞。最近10年ではJRA勢と地方勢が5勝ずつ星を分け合う形となっており、人気はJRA勢でも地方勢がホームの利を活かして健闘という図式となっています。
今回の出走メンバーのなかではヴァーミリアンが実績上位といえますが、フェブラリーS以来の実戦となる点や4~9月の暑い時期にレースをあまり使っていない(成績は[0-0-0-4])点などが気がかり。能力差でそれらを補ってしまう可能性もありますが、今回に限っては実績上位=鉄板視はリスキーかもしれません。同厩のアロンダイトも前走2着は得意の左周りの恩恵という可能性も否定しきれず、右周りで大きく狙うのはどうか。
そこで中心視したいのは、前年の覇者フリオーソ。遠征を苦手とするため実際の能力よりも低く見られがちですが、ホームなら今年の川崎記念でカネヒキリと半馬身差のレースを見せたように、JRAのトップクラスと互角に対峙できる実力馬。加えて今回は同厩のアジュディミツオーがハナなら2番手、そうでなければハナ。どちらにしても後続のJRA勢のマークを分散できるという展開面の利が。JRA勢より人気面で劣るなら、この馬の単、あるいは1着付けの馬券こそ妙味ありでしょう。
相手候補には先にあげたヴァーミリアン、アロンダイトの2頭が必須ですが、最近2年連続同レース連対中のボンネビルレコードもコース適性の高さを考えれば要マーク。そして、前残りの流れになったときのアジュディミツオーをオサエに。その他ではいかにも役者不足の感が強く、フリオーソからそれら実績馬4頭への流し推奨です。
◎フリオーソ
○ヴァーミリアン
△アロンダイト
△ボンネビルレコード
△アジュディミツオー
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