関東オークスがJRAとの交流重賞に指定されたのが00年。それ以降の9回で、JRA勢7勝、地方勢2勝となっており、他の交流重賞同様にJRA勢優勢となっています。
今回のJRA勢と地方勢を比較するにあたって、ひとつのモノサシとなるのが船橋のナイキハイグレードの存在。南関東ではトップクラスのこの馬が去年暮れの「全日本2歳優駿」ではスーニから6馬身半差の3着。さらに、そこから遅れること4馬身差の5着だったのが、今回の関東オークスに出走するモエレエターナルでした。今回も例年通りJRA勢優位と見るのが正解でしょう。
となれば、これまでJRAの強力牡馬と互角以上にわたりあってきたラヴェリータを中心視するのが筋。前走「昇竜S」の勝ち時計1.43.6は同日の古馬1000万条件戦のそれを2秒近く上回っており、今回の相手関係なら負けようがないといえるほど。1着固定推奨です。
しかし、2着争いは意外に混戦。JRAの芝戦で実績を積んできたダイアナバローズ、マイティースルーあたりが注目を集めそうですが、前者は中山ダート1800戦の勝ち時計が平凡(同日の未勝利戦よりも1.7秒も遅い)、後者は初ダートという不安点を抱えており、人気ほどの信頼度はないと見ます。それなら前走大敗が嫌われて人気を下げてきそうなサクラミモザを見直す手でしょう。関東馬ながら4戦続けての関西遠征という強行軍がたたってか前走はマイナス12kの馬体重。前走大敗は明らかな調子落ちと見ていいでしょう。今回はその後短期放牧をはさんでの立て直しての一戦。関西に比べれば今回は輸送距離も短く、条件的にはこれまでよりも有利といえます。さらに、ティンバーカントリー×母父サンデーサイレンスという配合は交流重賞でも活躍するボランタスと同じ。ダートは1400戦しか経験がないため距離延長が疑問視されるかもしれませんが、血統的にはむしろ距離延長が有利といえます。馬体回復を条件の対抗指名。
その他では前走牡馬相手に善戦のモエレエターナル、最内枠でうまく立ち回れそうなツクシヒメ、叩き3走目でそろそろ変わってきそうなアンペアをヒモ候補に。
◎ラヴェリータ
○サクラミモザ
△モエレエターナル
△ツクシヒメ
△アンペア
△ダイアナバローズ
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