昨日も少し書きましたが、秋天ではいつも1番人気馬の取捨にアタマを悩ませられます。
こうした傾向はかつて3200Mで行われていた時代も同様でした。65年にあのシンザンが勝って以降、ナント18年間も1番人気馬は負け続けます。その連敗記録に終止符を打ったのが、シンザン以来の3冠馬ミスターシービーでした。
その当時は3200→2000への距離短縮が1番人気不振という傾向を変えた、という指摘もなされましたが、翌年にはそんな論調をあざ笑うかのように、当時無敵を誇ったシンボリルドルフを1400万条件にも出走可能だった条件馬ギャロップダイナが差し切ってしまったのです。
その後も秋天ではミホシンザン、オグリキャップ、トウカイテイオー、ビワハヤヒデ、ナリタブライアンという名だたる馬が1番人気を裏切り続けます。
最近の「勝った1番人気馬」と「消えた1番人気馬」をあらためていろいろ比較検討してみましたが、その明確な差異は見出せませんでした。ただひとついえるのは、テイエムオペラオーやシンボリクリスエスのような実績を持たない1番人気馬はアブナイ、ということです。02年テイエムオーシャン(1番人気で13 着敗退)などはその好例でしょう。とはいっても、実績=好走と結びつかないところが、この秋天の難しいところですが。
今年、オペラオーやクリスエスに匹敵する実績を持つ馬といえばヒシミラクルしか見当たりません。しかし、そのミラクルは今回長期休養明けで、1番人気に推される可能性は低そうです。となれば、やはり今年も1番人気馬が圏外に去ることになるのでは。いまの段階ではそう見ています。
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