21日(月)に盛岡競馬場で行われる交流重賞「マーキュリーカップ」。6月の帝王賞(Jpn1)と8月のブリーダーズGC(Jpn2)の谷間に行われるJpn3のため、メンバー的にはやや黄昏感否めず。今回のJRA勢も春のダート重賞で勝ちきれなかった組や、ダートでの新境地を求めて芝からの転戦といった顔ぶれ。どの馬もそれぞれ弱みを抱えており、いずれも自信を持って◎というわけにはいかない悩ましいメンバー構成。
盛岡ダ2000は、直線に設けられた高低差約3Mの坂を2度超えなければならないタフなコース。過去のマーキュリーCのレース映像を見ればわかる通り、馬群が一団のまま4角を迎えるのは稀で、力の劣る馬はそこに至る前の段階で脱落してしまいます。過去10回で単勝1番人気馬が[6-2-0-2]と好走率が高いのも、底力勝負となりやすいため。また、このコースの傾向として、「外枠有利」「先行有利」があげられます。
こうした条件を考えると、今回外目の枠を引き当て、前目でレースを進めてきそうなフィフティーワナーを中心視するのが妥当。今季は期待されながらOP特別の「仁川S」を勝ったのみという成績。逃げればオーバーペースで差し込まれ、オサエたらスローで差し損ねというチグハグさは気になりますが、今回の相手関係ならきっちり決めてくれるのでは。
相手候補には定石通りJRA勢を。ただ枠順や脚質を考慮すると、大外のエイシンロンバードを対抗格に、単穴に実績だけなら上位のサカラートという順位付けが妥当。川崎移籍後2連勝のシンメイレグルスはJRA在籍時の実績を考えると、さすがに強くは推せない。時計を要する決着となった際の2・3着候補という評価で十分。スウィフトカレントはなぜここに使ってくるのかそもそも疑問。さらに脚質的にこの内枠はマイナス。買いの材料が見出せない以上、ここでは消し評価。
比較的堅い決着の多いレースだけに、あまり手を広げすぎるのは考えもの。フィフティーワナーからの馬単、3連単、オサエに3連複で攻めたいレース。
◎フィフティーワナー
○エイシンロンバード
▲サカラート
△シンメイレグルス
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