今回で8回目を迎えるダート1400の交流重賞。過去7回で中央勢5勝に対し、地方勢2勝と交流重賞のなかでは比較的地方勢の健闘が目立つ一戦。さらに、去年からハンデ戦に変更され、格下と見られる馬にも食い込みのチャンスが広がったという見方も。
しかし、過去に馬券対象圏内に入った地方馬は8頭いますが、これらの共通項は、いずれも走破タイムが1分27秒以上要している点。唯一地方勢の食い込みがなかった06年はJRA勢の上位3頭がいずれも1分26秒台で駆けていました。つまり、1分27秒台以上の時計のかかる決着なら地方馬にも望みアリといえますが、それよりも速い決着だと出番ナシといえそうです。
そうなると、今年カギを握るのが「プロキオンS」を1分22秒フラットで駆けたスピード馬ヴァンクルタテヤマの存在。この馬がその気になればハナを切ることもできるスピード能力の持ち主であることを考えると、緩いペースになる可能性は極めて低く、時計勝負になる公算大。そうなると、持ち時計のない地方馬にはツライ展開になりそうです。ハンデ戦ということで、少しでも地方馬に票が流れるようであれば、ここはJRA勢狙いが馬券的妙味を考えても正解でしょう。
過去7回いずれも4角先頭馬が勝利を飾っている先行有利のレースだけに、トップハンデでもヴァンクルタテヤマを中心視するのが妥当。今回のJRA勢が成績頭打ちのサイレントディールや、年長馬相手のダ1400戦は未知数の3歳馬ばかりというメンバーにあって、前走で初重賞制覇と昇り調子でこのレースを迎えるヴァンクルタテヤマの存在は一枚抜けた印象。
相手候補筆頭には3歳馬のなかでもダート実績なら上位のイイデケンシンを。2歳時には時計のかかる地方の砂をこなしており、コース替わりにも不安ナシ。あとは年長馬相手のダ1400戦でスピード負けしないかどうかという一点のみ。
ダンツキッスイは同世代相手のレースではダ1400戦で勝っているものの、イイデケンシン同様に年長馬相手でどうか、という点は未知数。ここは素質に期待しての3番手評価。
JRA勢の3歳勢が崩れたケースでは、去年の同レース覇者キングスゾーンの食い込みも。前走は1250M戦での敗退であり度外視可能。得意のダ1400戦だけに、1分27秒台の決着なら。
その他の地方勢はいくら軽ハンデとはいえ、能力的に疑問符を打たざるを得ず馬券対象圏内まではどうか。それなら、衰えたとはいえ今回斤量55なら立ち回り次第では食い込みがあっても不思議ではないサイレントディールをオサエたい。
◎ヴァンクルタテヤマ
○イイデケンシン
△ダンツキッスイ
△キングスゾーン
△サイレントディール
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