96年に交流競走に指定された伝統の長距離重賞。向こう正面の2コーナー過ぎからスタートを切り、コーナーを6度周回。基本的に先行有利といえますが、近年逃げて勝ったのは00年マイターン、03年カネツフルーヴの2頭しかおらず、意外に逃げ馬がそのまま押し切るというパターンは少ないのが特徴。また、定量戦という条件のため、過去10回の連対はいずれも単勝1~4番人気で決着。大きな波乱が起こりにくい条件のレースといえるでしょう。
今回1番人気必至と思われるのが前年の覇者フリオーソ。前走川崎記念でカネヒキリに食い下がったレースぶりを見ると、やはり2000Mを超える長距離戦でこそ真価発揮というタイプであることは明らか。前でレースを進められる先行力もここでは大きなアドバンテージとなり、去年に続くV2の可能性大でしょう。
相手候補筆頭には前走からの斤量減が魅力のサカラートを。ダ2300M以上なら[2-1-1-1]という安定感も魅力。前走佐賀記念で4着に破れているため、今回の人気はおそらく3~4番人気でしょうが、条件が前回より好転しているという意味ではこの馬が一番。今回こそが狙い目と見ます。
3番手評価がロールオブザダイス。平安Sでは大敗したものの、前走の佐賀記念でゆったり流れる長距離戦なら十分重賞レベルで通用することを証明。ただ今回は前走からの距離延長が課題。というのも、JRAのレースに限ればトワイニング産駒が勝っているのは2100まで。2200以上になると[0-1-3-11]と苦戦傾向を示しているからです。今回は前走の好走で注目を集めるでしょうが、その支持率ほどの信頼度はないと見ます。
それ以外では実績的にマイネルアワグラス、コウエイノホシ、ルースリンドあたりが圏内候補といえますが、いずれも脚質的には差し一辺倒というタイプ。先にあげたサカラート、ロールオブザダイスいずれかが崩れたときの2・3着候補という評価が妥当でしょう。
◎フリオーソ
○サカラート
▲ロールオブザダイス
△マイネルアワグラス
△コウエイノホシ
△ルースリンド
投稿情報: |