宝塚記念の前売りオッズをながめていて、考えさせられたことなどを。
まず、シルクフェイマス。単勝人気は10番人気にも関わらず、馬連や馬単では1番人気のタップの相手として4番目に売れています。つまり、アタマはないけれども、2着はあるという評価。私もこれには同意です。天気はなんとか持ちそうな気配ですから、2、3着にくる可能性はけっこう高いのでは。ただ単勝10番人気の割には、人気馬からの馬連、馬単の旨味は少ないかも、という感じです。
次にスイープトウショウですが、こちらも単勝人気は11番目と低評価。93年の宝塚でメジロマックイーンの2着に健闘したイクノディクタスとローテー的(安田記念2着からの臨戦過程)にダブるところがあって、ほのかな期待を抱かせるのですが、当時の宝塚は6歳牝馬なら斤量54キロという恩恵があったことを忘れてはいけないと思います。オサエ評価が妥当なところでしょう。
ハーツクライが単勝3番人気というのは、ある程度予想はできたことですが、タップやロブロイを抑えてこの馬が先頭ゴールインというイメージがどうしても浮かびません。確かに宝塚は最後の1Fで時計がかかるという展開が多く、差し馬が台頭してくるのですが、2強を葬り去るほどの底力がこの馬にあるのかどうか。底力という意味では、コスモバルクも同様かもしれません。これまでの実績を見ればG2までは勝てるがG1ではチョイ足りずの競馬を繰り返しているわけで、ハーツクライ同様にヒモ候補という扱いでよろしいかと。
ビッグゴールド、トウショウナイト、リンカーンなどもG1でアタマをとれるほどの器ではないという感が強く、やはり勝つのは2強のどちらか。心情的にはタップダンスシチーを応援したい気もするのですが、前哨戦を勝ち、追いきりの動きも良しとすべて順調という点が逆にどこかひっかかりが。かつて、この宝塚で1番人気に推されながら破れ去ったテイエムオペラオー、スペシャルウィーク、オグリキャップ、メジロマックイーンなどと同じ臭いを感じるのです。
というわけで、◎はゼンノロブロイ。休養明けはこの馬にとって、さほどマイナスにはならないという読みです。だとすれば、実力馬が追う者の強みまでをたぐり寄せることになる。馬券的にも、ゼンノロブロイ1着づけの馬単、3連単はかなりオイシイ状況となっており、これを買わずにどうする、とレース前日に少々鼻息を荒くしていたりします。
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