ちょっと時間ができたので、浦和競馬場の桜花賞(G1)をのぞいてきました。
いまも鉄火場の雰囲気を損なうことのない浦和競馬場は南関東4場のなかでも、異彩を放つ存在です。入場門をくぐると、すぐ右手に警察官詰所があったりして、しかもデカデカと看板を掲げてたりします。写真をとろうとすると、中から警察官が手で「シッ、シッ」とあっち行けと促す。オレは犬か? という感じです。
スタンドも近代的な指定席エリアもあったりするのですが、写真のやや古めかしいスタンドのエリアが競馬を楽しむためには最高です。スタンドの向こう側はゴール前、手前にはパドックがあるため、JRAの競馬場のように延々と移動することなく、パドック、返し馬チェック、馬券購入という移動が実にスムーズ。すごくイイ感じです。
で、本日のメイン桜花賞です。人気はトライアルのユングフラウ賞を圧勝したヨウヨウ。続いて、近3走JRAのレースに出走して中央のファンにもおなじみのピースオブラヴ、そして東京2歳優駿牝馬(G1)3着のシンデレラジョウ。ただ、上位人気馬も抜けた存在ではなく、伏兵馬の食い込みも十分考えられるメンバー構成。
私はメインを迎えるまでこの日4勝の内田博幸騎乗のヨウヨウ、浦和では鉄則とされる内枠の先行馬ということで2枠2番のインフレッタ、そして東京2歳優駿牝馬2着という実績がありながら脚質が嫌われて人気を落としていたセブンチャンピオンの3頭を絡めた馬券で勝負。
ところが、ゲートが開いてハナを主張したのは7枠のミライ。人気のヨウヨウが番手でそれをマークする形。私の買ったセブンチャンピオンは予想以上にズブく最後方からの競馬。3コーナーあたりからピースオブラヴがマクリに出ましたが、今日の馬場では前がとまらず。結局、1着ミライ、2着ヨウヨウという行った行ったの決着。ただでさえ先行有利のコースに水が浮くほどの不良馬場がその傾向に拍車をかけた感じでした。
レース後、私の近くで見ていたファンのひとりが「銭賭ける馬場じゃねえ」と吐き捨てたのが印象的でした。
このレースを見る限り、破れたとはいえヨウヨウはこの世代の牝馬のなかでは力的にはトップクラスのものを示したといえると思います。私が期待したセブンチャンピオンはあまりにもズブイ。距離延びる関東オークスに期待というところでしょう。
私自身も1年で2回も桜花賞に負けるという初の経験をしてしまいました。あと驚いたのが、帰りの駐車場へ向かう道で、馬とバッタリ遭遇したこと。住宅街にあるこの競馬場ではレースが終わると、一般道(このあたりは競馬場の敷地内といえなくもないですが、普通に競馬場に関係のない人も通行できる道です)を通って馬が厩舎へ引き上げていくのです。安全を図るため、馬が通るときは警備員が道を封鎖しますが、封鎖といってもロープ一本ですから、手を伸ばせば触れることができるほどの至近距離をレース後の馬が通りすぎていきます。
大丈夫なのかなと老婆心ながら心配してしまいますが、これまで何事もなかったのだからコレでいいのでしょう。駐車場も無料(少し競馬場から離れているのが難ですが)ですし、小銭を持って気軽に博打を打ちにいくには、悪くない場所だと思います。
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