単勝11番人気のスイープトウショウが鮮やかな差しきり勝ちを収めた第46回宝塚記念。
強力な先行馬タップダンスシチーが失速したため、レースをライブで見ているときはタフなペースなのかなと思いましたが、あらためてラップをチェックすると、12.9-11.1-11.2-12.3-12.4-11.8-12.0-11.7-12.1-11.8-12.2と前半3ハロンが比較的速かったのを除けば、G1としては平均的なペース。ただシルクフェイマス、コスモバルク、タップダンスシチーと道中でペースメーカーとなる馬が次々と入れ替わり、先行勢にとっては息の入れづらい流れだったのかもしれません。それに11秒台と12秒台のラップが交互に現われるという変則的な流れは、先行馬にとってリズムがつかみにくかったのでは。このあたりに、タップの敗因があったりするのかな、と夢想したりします。あと、やはり金鯱賞のスローペースで勝ったタップは本来の姿ではなく、そして今日の失速ということも併せて考えると、年齢的にも衰えが忍びよってきてるのかな、と。いくらタフとはいえ、8歳馬に過度な期待をかけるのは酷なのかなと自戒を込めて考えたりしてしまいました。
ゼンノロブロイは4角で前が詰まる不利が大きかったようですが、最後の1Fで力つきたあたりはやはり久々がこたえたのでは。勝ったスイープトウショウはそれほどタフではないが、先行馬にはツライ流れというおあつらえむきのレースとなった感が。しかし、流れが向いたとはいえ牡馬の一線級相手に勝利したわけですから、これは称賛に値すると思います。秋には牝馬路線などと謙虚なことをいわずに、ぜひ王道路線を歩んでほしい。
ハーツクライは鞍上も含めて、ある意味最も「らしい」レースをしたといえます。2着は大健闘ともいえますが、この馬向きの流れになったにも関わらず、牝馬をかわすことができなかったのはある意味「深刻」。いつまでたっても2着地獄にあえぐことになるのかな、と老婆心ながら心配になったりします。しかし、外野からの無責任な立場でいうと、G1にはこういうキャラも必要かも、という思いも。人気馬をゴール寸前でチョイ差しする馬がいてくれるから、穴党ファンの歓喜につながるわけですから。個人的には、こういうタイプの馬はキライじゃないです、実は。
馬券的には、◎ゼンノからの馬単、3連単、3連複を買い、かろうじて3連複のみ的中。配当的には1万を超えていますが、収支は…、という結果。私的には自分の馬券の下手さ加減をイヤというほど思い知らされた今年の上半期を締めくくるにふさわしい結果に。しばらく、芝のレースからは離れて主戦場のダート戦で態勢を立て直そうと思います。まずは、帝王賞で。宝塚は終わりましたが、競馬はこれからも続きます。
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