桜花賞の枠順が確定して、比較的有力馬が外の方に集まったことで、阪神芝1600の外枠不利説が巷間囁かれているようですが、 ホントにそうなのでしょうか。ちょっとデータで検証してみました。
04年からの阪神芝1600の枠番別のデータは、ざっとこんな感じになってます。
◆阪神芝1600枠番別集計
集計期間:040228 ~ 050402
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区分
着別度数
勝率 連対率 複勝率
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1枠 8- 7- 4- 67/ 86 9.3% 17.4%
22.1%
2枠 8- 10- 7- 70/ 95 8.4% 18.9%
26.3%
3枠 7- 7- 13- 78/105 6.7% 13.3%
25.7%
4枠 6- 7- 3- 93/109 5.5% 11.9%
14.7%
5枠 9- 6- 7- 91/113 8.0% 13.3%
19.5%
6枠 9- 11- 11- 85/116 7.8% 17.2%
26.7%
7枠 11- 11- 7-100/129 8.5% 17.1%
22.5%
8枠 5- 5- 10-117/137 3.6% 7.3%
14.6%
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8枠の勝率、連対率、複勝率ともに他の枠に比べると低くなっていますので、この数字を見る限り、 外枠が不利であることは間違いなさそうです。しかし、桜花賞の歴史をひもとくと、95、 97年のように枠番で8-8のゾロ目で決まっていたりして、そんなに不利とは思えない結果が出ている。ちなみに、 86年以降の桜花賞の枠番別データはこんな感じです。
◆桜花賞枠番別集計
集計期間:860406 ~ 040411
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区分 着別度数 勝率 連対率複勝率
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1枠 2- 2- 0-34/38 5.3% 10.5% 10.5%
2枠 2- 3- 4-30/39 5.1% 12.8% 23.1%
3枠 0- 1- 1-37/39 0.0% 2.6%
5.1%
4枠 3- 1- 2-33/39 7.7% 10.3% 15.4%
5枠 6- 1- 2-28/37 16.2% 18.9% 24.3%
6枠 0- 3- 4-34/41 0.0% 7.3% 17.1%
7枠 3- 5- 4-45/57 5.3% 14.0% 21.1%
8枠 3- 3- 2-47/55 5.5% 10.9% 14.5%
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これを見ると、不利とされる8枠が他の枠番に比べて見劣りしているわけではないことがわかります。それどころか、
1頭も勝ち馬が出ていない3枠や6枠に比べれば、かなり優秀とさえいえます。
そこで推論となるわけですが、阪神芝1600の多頭数戦では、 8枠は多少のコースロスがあることは事実なんでしょうが、まだ競走馬として未完成な3歳牝馬にとってはコースロスよりも、 揉まれないというメリットの方が大きいのではないか、ということです。今年の桜花賞で外枠に入った馬がどんなレースを見せるのか。 いつもとはちょっと違った視点でレースを見てみようかな、とも思っています。
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