04年の総決算は有馬記念ということになっていますが、私的にはそのあとのレース「ハッピーエンドC」が総決算です。
有馬のデータ分析は明日から再開します。
04年の総決算は有馬記念ということになっていますが、私的にはそのあとのレース「ハッピーエンドC」が総決算です。
有馬のデータ分析は明日から再開します。
今週の競馬はG1の谷間ということで、なんとなくのんびりムードですね。明日のCBC賞、阪神牝馬Sはいずれも人気が割れ気味で、馬券的にはおもしろそうです。
さて、前売りオッズの推移を今日もチェックしてみました。
まず、CBCでは今日の昼過ぎにドカンと投票が行われた馬が1頭いました。13番シルヴァーゼットです。それまで単勝84.9倍もっあったのに、いきなり24.3倍までオッズが下がりました。
阪神牝馬Sではそこまでの馬はいなかったのですが、比較的変動が激しかったのが8番フォルクローレです。
この2頭の明日の走りに、ちょっと注目してみたいと思います。
◆CBC賞単勝人気順オッズ
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順 枠 番 馬名 騎手 単勝
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1 8 15 メイショウボーラー 中舘英二 5.2
2 8 16 アドマイヤマックス 武幸四郎 5.8
3 6 12 プレシャスカフェ 蛯名正義 6.1
4 5 9 シーイズトウショウ 池添謙一 6.9
5 3 5 ギャラントアロー 幸英明 7.4
6 3 6 ドリームカムカム 大西直宏 9.9
7 7 14 リミットレスビッド 秋山真一 13.3
8 6 11 タマモホットプレイ 本田優 17.6
9 4 8 ゴールデンキャスト 小牧太 18.6
10 1 1 キーンランドスワン 四位洋文 18.7
11 7 13 ★ シルヴァーゼット 熊沢重文 34.9
12 2 4 シルキーラグーン 小林淳一 36.7
13 4 7 マルカキセキ 長谷川浩 40.0
14 5 10 ゴールデンロドリゴ 赤木高太 65.6
15 1 2 キョウワハピネス 安田康彦 93.4
16 2 3 スナークスズラン 松岡正海 95.1
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◆阪神牝馬S単勝人気順オッズ
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順 枠 番 馬名 騎手 単勝
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1 1 1 オースミハルカ 川島信二 3.8
2 8 16 ダイワエルシエーロ 福永祐一 5.1
3 8 15 シャイニンルビー ペリエ 6.5
4 3 6 オースミコスモ 安藤勝己 7.0
5 1 2 ヘヴンリーロマンス 松永幹夫 7.1
6 3 5 メイショウバトラー 武豊 9.3
7 7 13 アズマサンダース 藤岡佑介 13.4
8 4 8 ★ フォルクローレ 佐藤哲三 13.8
9 7 14 スターリーヘヴン 渡辺薫彦 39.1
10 2 3 ヤマカツリリー 小池隆生 48.1
11 6 12 マルターズヒート 石橋守 57.3
12 4 7 シアリアスバイオ 上村洋行 62.6
13 5 10 メイショウオスカル 藤田伸二 90.3
14 6 11 メモリーキアヌ 小牧毅 95.6
15 5 9 トシザダンサー 和田竜二 148.4
16 2 4 ブライアンズレター 小林徹弥 168.1
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有馬記念に限らず、G1では避けて通れないのがサンデーサイレンス産駒の取捨です。
サンデーの初年度産駒である95年ジェニュイン以降、サンデー産駒は有馬で皆勤賞を続けており、03年までに延べ27頭が出走しています。で、その成績は[1-4-4-18]。勝率3.7%、連対率18.5%、複勝率33.3%となっています。
他のG1に比べると、有馬のサンデー産駒はあまりパッとしません。優勝は01年マンハッタンカフェ1頭のみ。意外にも単勝1番人気に推されたのも97年マーベラスサンデー(2着)1頭だけです。
先に紹介した全成績を見ると、サンデーはイマイチという感を抱いてしまいますが、それはサンデー産駒は人気を集めて当然という色眼鏡で見てしまうせいかもしれません。視点を変えて、穴馬という観点に立つと、サンデー産駒の成績も意外に悪くないのではと思えてきます。
02年3着コイントス(8番人気)、01年3着トゥザヴィクトリー(6番人気)、98年3着ステイゴールド(11番人気)など、人気薄での好走が目立つサンデー産駒は、有馬に限っては穴候補と見た方がいいのかもしれません。
次回は有馬のその他の種牡馬成績などを。
今日は過去の有馬記念出走馬の前走着差を取り上げたいと思います。
まずは、前走で勝っていた馬のデータです。
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前走着差(秒) 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
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1.0~1.9 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
0.6~0.9 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3%
0.3~0.5 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
0.1~0.2 3- 1- 1-31/36 8.3% 11.1% 13.9%
0.0 2- 2- 2- 8/14 14.3% 28.6% 42.9%
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前走で0.3秒差以上の差をつけて圧勝した馬の有馬での全成績は[1-1-1-15]です。
唯一、勝っているのは94年ナリタブライアン。辛うじて3着内に入ったのは、88年スーパークリーク(3着入線も失格)、93年ビワハヤヒデの2頭です。これらの馬に共通するのは年齢が3歳であること、前走が菊花賞(しかも優勝)だったことの2点。伸び盛りの3歳馬の勢いが、有馬好走に結びついたといえます。
02年ファインモーション(前走0.4秒差勝ち)、03年タップダンスシチー(前走1.5秒差勝ち)という人気馬が破れ去ったのも、前走圧勝の反動と考えられます。
有馬で好走するためには、前走で勝つにしても0秒2以内であること。これが有馬の掟だと思います。
そして今年、前走JCをあまりにも鮮やかに勝ったがゆえに、ゼンノロブロイには危うさを感じてしまうのです。そのJCで2着馬につけた着差は0.5秒。データでは、これに該当する馬はすべて着外に沈んでいます。
次に、前走で負けていた馬のデータです。
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前走着差(秒) 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
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0.0 0- 1- 3-11/15 0.0% 6.7% 26.7%
0.1~0.2 3- 5- 3-16/27 11.1% 29.6% 40.7%
0.3~0.5 2- 3- 5-26/36 5.6% 13.9% 27.8%
0.6~0.9 2- 3- 1-36/42 4.8% 11.9% 14.3%
1.0~1.9 5- 2- 1-48/56 8.9% 12.5% 14.3%
2.0~2.9 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0%
3.0~3.9 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
4.0~ 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
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前走で負けている馬は、0秒9以内の着差だったケースが多いですが、1秒以上負けている馬でも5勝2着2回3着1回という実績は見逃せません。
昨日紹介した10着以下の大敗馬も巻き返し可能というデータとも関連するのですが、たとえ2秒近く離された大敗であっても、有馬ではその着差をひっくり返してしまう馬が現れるケースが少なくない、ということです。
ちなみに、1秒以上の大差をひっくり返したのは、シンボリクリスエス、トウカイテイオー、メジロパーマー、イナリワン、メジロデュレンの5頭です。
これらの馬に共通するのは芝2200以上のG1勝ちの実績があったという点です。それらの実績がない場合は2、3着までと考えていいでしょう。
昨日から見てきた前走データからいえることは、有馬ではあまり前走着順は気にする必要はない、ということです。逆にそれに引きずられすぎると、肝心なポイントを見落としてしまう可能性が高くなります。
次回は、血統面から有馬を探ってみたいと思います。
昨日書いたデータとも関連するのですが、有馬記念は前走大敗から一変して蘇る馬が多いという印象があります。
有名なところでは、オグリキャップがそうですし、トウカイテイオーやイナリワンもそうでしたね。
そこで、有馬記念の前走着順別のデータ(86年以降)を整理してみると、こんな感じです。
前走着順 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
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1着 6- 4- 4-54 8.8% 14.7% 20.6%
2着 1- 3- 4-25 3.0% 12.1% 24.2%
3着 4- 2- 3-18 14.8% 22.2% 33.3%
4着 0- 5- 2- 6 0.0% 38.5% 53.8%
5着 1- 2- 2-14 5.3% 15.8% 26.3%
6~9着 1- 0- 1-49 2.0% 2.0% 3.9%
10着~ 5- 2- 2-38 10.6% 14.9% 19.1%
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勝率が最も高いのが前走3着馬ですが、それに続くのが前走10着以下の馬なんですね、驚くべきことに。
こんなG1レースはおそらく有馬だけだと思います。
タイトルに「蘇るG1馬」なんて書いてしまいましたが、蘇るのはG1馬だけじゃなくて、アメリカンボス、タップダンスシチー、ダイワテキサスなどのG2やG3レベルの馬まで蘇ってきますので、有馬はときに途方もない荒れ方となるわけです。
今年、前走10着以下に負けているシルクフェイマス、ハーツクライ、ハイアーゲームなどが突然蘇るなんていうシーンがあっても不思議ではありません。
ところで、前走1着馬ですが6勝をあげているとはいえ、勝率8.8%という数字はいただけないですね。やはり、昨日書いたように、前走で目一杯走ってしまうと、有馬ではガス欠を起こすということなのかもしれません。
他で目につくのが、前走4着馬の複勝率の高さ。1着馬が1頭もいないのは少し意外な気もしますが、複勝率53.8%というのはなかなかのものだと思います。今年の該当馬はツルマルボーイ1頭のみです。有馬では人気になりそうにありませんが、JCをパスしたことにより、この秋の消耗度は他馬より少ないはず。ちょっと注目してみたい1頭ですね。
さて、次回はその前走の着差にまで踏み込んで、データを分析してみたいと思います。
有馬記念は秋のG1シリーズを戦ってきた馬たちの最後の頂上決戦です。
したがって、この大一番を勝つためには底力だけでなく、ここに至るまでにどれだけ力を温存できているかが問われます。
有馬を解き明かすカギは「底力」+「温存」。その比重は年によって当然異なり、「底力」に傾くときは順当に、「温存」に傾くときは波乱になる。そんな感じだと思います。
有馬に至るまでの消耗度を測るために、いちばん有効なのがJCの結果です。かつては、JCの最先着馬は有馬で消える、といわれましたが、99年2着のスペシャルウィーク、00年優勝のテイエムオペラオーによって覆された、と見られています。
しかし、その2頭のJCでの走破タイムが、いずれも2分25秒台と26秒台というJCにしては平凡なタイムであったことを見落としてはならないと思います。
JCを2分24秒台以内のタイムで駆けて、なおかつ連対した馬の有馬での成績は以下のようになります。
89年オグリキャップ…5着(1番人気)
92年トウカイテイオー…11着(1番人気)
93年レガシーワールド…5着(2番人気)
95年ヒシアマゾン…5着(1番人気)
96年ファビラスラフイン…10着(4番人気)
01年テイエムオペラオー…5着(1番人気)
今年、有馬で人気を集めそうなゼンノロブロイ、コスモバルク、デルタブルースの3頭はいずれもJCを2分24秒台で駆けており、上記のデータでいえば消える可能性も十分あるといえます。
馬の消耗度を測る場合、秋の消化レース数がよく話題になりますが、単純に消化レース数を見るのではなく、レベルの高いG1での走破タイムや着順を見た方がより正確に消耗度を測ることができるのではないか、と思います。
阪神ダート1200は同じ距離とはいえ中山ダ1200とは傾向がかなり異なります。
まず、今年の種牡馬成績を見ると、阪神ではアフリート、フォーティナイナーという、ミスプロ系が圧倒的に強いです。サンデー軍団(バブルガムフェロー、サンデーサイレンス、フジキセキ)も頑張っていますが、その3頭の勝ち鞍(8勝)を合わせても、アフリート1頭(9勝)に及びません。
ミスプロ系ではエンドスウィープという新進種牡馬もおり、しばらく、この系統の天下は続きそうな雲行きです。
母父ではノーザンダンサー系(ノーザンテースト、Danzig、ラシアンルーブルなど)が強く、まあミスプロ×ノーザンダンサーというお約束のような配合が◎、ということです。
脚質では逃げ、先行有利となっています。今年になって、このコースで追い込んで勝った馬はわずか2頭。全体のなかでの占有率は、わずか0.6%です。追い込む競馬しかできない不器用な馬はこのコースではほとんど用ナシと考えていいでしょう。
ところで、話が変わって、有馬記念ですが、いろいろデータをほじくっていると、出てくるのがゼンノロブロイ消しという材料ばかりです。このあたりのネタはまた次回に。
香港に遠征していた日本馬は全滅でしたね。
ダンスインザムードなどは明らかに馬体がガレ気味でしたので、遠征競馬の難しさをあらためて思い知らされる結果となりました。
今年の競馬も残すところ、あと2週。これからはダート競馬攻略のためのDATAと、最後の大一番に向けて「有馬の掟」などをご紹介していきたいと思います。
前回に続き、中山ダートコース研究です。
今回のテーマはダート1800。
このコースで顕著なのは、1枠有利という点。
今年だけのデータですが、勝率が12.1%と唯一10%を超えており、連対率(22.3%)、複勝率(30.6%)いずれも1枠がトップに立っています。
脚質を見ると、圧倒的に逃げ有利で、勝率(28.2%)、連対率(46.6%)、複勝率(54.2%)いずれもトップです。
その逃げ馬が1枠に入ると、勝率(37.5%)、連対率(62.5%)、複勝率(62.5%)と、さらに好走確率はグンと高まります。
1枠に逃げ馬が入れば、たとえ人気薄でもとりあえず買っとけ、というのが、このコースのセオリーだと思います。
種牡馬では一応サンデーサイレンスが今年12勝をマークしてトップなのですが、その内容を見ると、11勝までが1000万条件以下でマークしたもの。OPでの勝ち鞍はゼロです。サンデー産駒は狙うにしても下級条件戦に限った方が賢明です。
サンデー以外の種牡馬で勝率20%以上をマークしているのが、ティンバーカントリー、サクラローレル、ウイニングチケット、マヤノトップガンあたり。なかでも意外性があるという意味では、サクラローレルでしょうか。代表的産駒の1頭エーピースピリットは今年中山ダート1800で3勝をマークしていますが、そのうち2勝は単勝10番人気以下でした。冬の中山ダート1800ではローレル産駒、要注意だと思います。
中山ダート1200で勝ちまくる種牡馬の四天王といえば、サクラバクシンオー、トワイニング、フォーティナイナー、タイキシャトルです。
これらの種牡馬の産駒は今年中山ダート1200で連対率20%以上をマークしています。しかし、どの種牡馬の産駒も同じように走るかといえば、そうではないんですね、困ったことに。
大雑把にいえば、本命サイドのトワイニング、フォーティナイナー、タイキシャトル。穴ならサクラバクシンオーといったところでしょうか。
たとえば今年中山ダート1200で走ったフォーティナイナー産駒の1番人気時の成績は[5-0-0-0]。パーフェクトなんですね。ところが、サクラバクシンオー産駒の1番人気時の成績は[3-2-1-5]と、割とよくコケます。バクシンオー産駒が1番人気になっているときは波乱もあり得る。そう覚悟しといた方がいいでしょう。
では、次回は中山ダート1800編をお送りします。
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