ディープインパクト1本かぶりの人気が予想される第50回有馬記念。しかし、周知のように、ときとして驚天動地ともいえる穴馬が台頭するレースとしても知られるのが、この有馬記念です。
過去49回の歴史を振り返ると、単勝10番人気以下のほとんどノーマークともいえる穴馬が9頭連対しています。
02年2着タップダンスシチー(単勝13番人気)
01年2着アメリカンボス(同13番人気)
92年1着メジロパーマー(同15番人気)
91年1着ダイユウサク(同14番人気)
87年1着メジロデュレン(同10番人気)
86年2着ギャロップダイナ(同11番人気)
83年2着テュデナムキング(同12番人気)
78年2着インターグロリア(同10番人気)
73年1着ストロングエイト(同10番人気)
先ほど驚天動地などという表現を使いましたが、メジロパーマー、メジロデュレン、ギャロップダイナ、インターグロリアの4頭はG1馬であり、臨戦過程や距離適性などが疑問視されて人気を落としていたにすぎません。他の5頭に関しても中山コースでの重賞実績やG1での入着経験があったことはポイントとして、おさえておくべきだと思います。
あと、これら9頭の顔ぶれを見てあらためて感じるのは、インターグロリア、ギャロップダイナ、ダイユウサクなどマイラー色の濃い馬が意外性を発揮しているということ。その理由をコレと決めつけるのは難しいのですが、中山芝2500のコース形態にもその一因があるのではないかと思われます。
このコースはご存じのように、スタート後すぐにコーナーをまわることになり、当然そこでのペースアップはなく、実質的には芝1800のスタート地点あたりから勝負が始まる、というのは以前から指摘されています。中山芝1800が舞台となる中山記念の勝ち馬ダイワテキサスやアメリカンボスが有馬で意外な好走を見せたのも、そのことと無関係ではないと思われます。
残念ながら、今年は中山記念優勝経験を持つ馬の出走はないのですが、個人的に気になるのは今年に入り、馬が変わったという印象強く、さらに中山コースを得意とするグラスボンバー。この最低人気になってもおかくしない馬が超弩級の万馬券を叩き出してくれないか。そんなことを夢想したりしています。
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